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【回顧】残念な結末になった安田記念【安田記念のタイム分析】

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安田記念がレコード決着だったせいもあってか、日曜の東京芝も超高速馬場だったと言われますが、実際はそうでもありません。日曜になってようやく、若干速い程度までになってきました。
安田記念のレコードは、ヴィクトリアマイル、オークス、ダービーのそれより価値ありだと思います。

各開催場の馬場差

6月1日(土)
   東京 芝-1.6
   東京ダート+0.1
   阪神 芝+0.1
   阪神ダート+0.9
6月2日(日)
   東京 芝-0.9
   東京ダート-0.2
   阪神 芝-0.3
   阪神ダート+0.4

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

先週の東京は、ダートは土日ともに時計がかかっていたが、芝は先週同様に速かった。ただ、日曜になって、ようやく時計が元に戻り出している。

阪神は、芝もダートも時計がかかっており、開幕週とは思えない。とくに、土曜のダートは時計がかかっている。

インディチャンプ このレコード勝ちはフロックじゃない/安田記念

安田記念は、スタート直後にロジクライが急激に斜行して、アーモンドアイとダノンプレミアムを含む4頭が不利を被り、後味の悪い結果となった。
それも競馬と言われてしまえばそれまでだが、なんとも残念な結末と言わざるを得ない。

馬場差-0.9で、レースタイム差-2.1。

ここまで超高速馬場だった東京芝だったが、先週の日曜は馬場差-0.9止まりで、普段の開幕週くらいの時計にはなってきた。
その中で、レースタイム差-2.1となった安田記念のレコードは、ヴィクトリアマイル、オークス、ダービーと続いたレコードより価値がある。
馬場の恩恵があったとはいえ、この時計で勝ち切ったインディチャンプの力は本物だろう。フロックで走れる時計ではない。

×アエロリットのペースは、前半800m45.8秒-後半800m45.1秒の平均やや遅めのペース。ただ、最初の1Fを除いてすべて11.6秒以下というハイラップ。馬場差-0.9の馬場状態を考えると、殺人的なハイラップである。このペースであわや勝利の2着に粘るのだから、×アエロリットの速さは驚異的である。

◎アーモンドアイは、スタート直後の不利で後方からのレースを余儀なくされた。それでも、前残りのレースの中、上がり最速の32.4秒で3着に差しこんでくるのだから、力は見せてくれた。

2番人気○ダノンプレミアムも、同じように不利を被って後ろから。それにしてもシンガリは負けすぎだろう。馬体に異常はなかったようだし、スタート直後に寄られたことで走る気を失くしたのだろうか。
今回は残念な結果となってしまったが、秋の巻き返しを期待したい。




レースレベルは高くないが宝塚記念なら面白い/鳴尾記念

土曜の阪神で行われた鳴尾記念は、×メールドグラースが、新潟大賞典に続いて重賞連勝を決めてみせた。

馬場差+0.1で、レースタイム差-0.1。

土曜の阪神は、開幕週なのに時計がかかっており、鳴尾記念のレースタイム差も-0.1と、時計面での評価はできない。

レースも、前半1000m60.4秒-後半1000m59.2秒のスローペースの瞬発力勝負。それでいて、ラスト3Fは11.5秒-11.5秒-12.3秒と物足りない。
しかし、これは阪神芝の中距離戦特有のもので、これが通常運転である。この結果は、天皇賞(秋)やジャパンCのような高速馬場で上がりも速いコースでは参考にならないが、同じような特徴を持つ宝塚記念では十分に参考になる。

勝った×メールドグラースは、後方7番手追走から、上がり最速の34.6秒で見事な差し切り。前走から2キロ増の斤量も物ともせずに2着以下に1馬身半差だから、ここにきてかなり力をつけている。
もし宝塚記念に出走してくるようなら、面白い存在になりそうだ。

◎ステイフーリッシュは、直線半ばまで良い脚で上がってきたものの、そこから伸びあぐねる。ただ、そこで完全失速はせず、再び盛り返して3着キープ。相変わらずツメが甘い。
それでも、G3戦ならいずれ出番は回ってくるだろう。

次走の注目馬・ゴルトマイスター(三浦特別・東京ダ1600m)

日曜 東京第12R 三浦特別・ダ1600m 1着ゴルトマイスター

馬場差-0.2で、レースタイム差-0.6。

時計は抜群に速かったわけではない。レースも、前半800m48.6秒-後半800m47.9秒の平均やや遅めの上がり勝負と、ラップ面でも強調できない。しかし、逃げ切ったゴルトマイスターのラスト2F11.6秒-11.8秒というラップは凄い。

過去10年で、東京ダ1600mを、ラスト2Fを11秒台で逃げ切ったのは、イジゲン、インカンテーションを含む4頭だけ。ちなみに、この2頭はともに武蔵野S(東京ダ1600m)を勝っている。
まだキャリア5戦で、時計がかかるコースに替わったとき、もまれたときにどうなのか未知数だが、記録だけ見れば準オープンどころか重賞でも通用する。


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