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【回顧】リスグラシューとキセキの強さが際立った【宝塚記念のタイム分析】

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宝塚記念は、リスグラシューが牡馬を置き去りに、2着以下に3馬身差という圧勝劇でした。
それにしてもレーン騎手は素晴らしいですね。日本国内でしがらみがないとはいえ、大胆不敵な騎乗の数々は若干25歳とはとても思えません。

各開催場の馬場差

6月22日(土)
   東京 芝-0.3
   東京ダート-0.4
   阪神 芝-0.9
   阪神ダート+0.2
   函館 芝-1.6
   函館ダート-1.3
6月16日(日)
   東京 芝-0.5
   東京ダート-1.5
   阪神 芝-1.0
   阪神ダート-0.2
   函館 芝-1.4
   函館ダート-0.6

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

先週の東京は、芝は回復したものの、それまでのような高速馬場は影を潜めた。それでも、まだまだ速い時計は出ている。ダートも時計が速く、とくに日曜ダートは時計が速かった。

阪神も、土日ともに芝の時計が速く、ダートは時計がかかっていた。

函館は、先週同様に芝もダートも時計が速かった。

リスグラシューとキセキの強さが際立った/宝塚記念

宝塚記念は、紅一点のリスグラシューが牡馬をなで斬りにする強さを見せつけ、3馬身差の圧勝劇を演じてみせた。

馬場差-1.0で、レースタイム差-1.9。

前半1000m60.0秒-後半1000m58.9秒と、字面を見ればスローペース。
しかし、○キセキのペースは、1000m通過から3Fのラップが11.9秒-12.0秒-11.6秒と強烈なハイラップ。こんな所で脚を使わされてしまったら、後続はたまらない。3番手から5番手を追走していたアルアイン△スワーヴリチャード▲レイデオロが、そのままなだれ込んで隊列通りの着順に収まったのも必然である。

このハイラップを、2番手の大名マークから○キセキに3馬身差をつけた◎リスグラシューは、掛け値なしに強い。
ここまで時計勝負になると甘くなっていたのが、このレースタイム差で勝つのだから、力が違った。秋が本当に楽しみになった。

また、2着○キセキも強い。ゲートで安目をうってハナに立つまで時間を要しながら、このハイラップで2着に粘り、3着以下に2馬身差なのだから、この馬も相当なエンジンを積んでいる。

今回のレースを見る限り、上位2頭と3着以下の馬たちの間には、圧倒的な力差がが存在している。1着、2着は入れ替わるかもしれないが、3着以下の馬たちは何度走っても勝てないのではないかと思わせる、それだけのインパクトがあった。




5馬身差圧勝のリアンヴェリテの悩ましい歴史/大沼S

先週は重賞が1鞍しかなかったので、ここでは土曜の函館で行われた大沼Sを取り上げる。

馬場差-1.6で、レースタイム差-2.6。

土曜の函館ダートは時計が速かったが、大沼Sのレースタイム差-2.6は、稍重だったとはいえ、かなり速い。
過去10年でも、函館ダ1700mでレースタイム差-2.5より速かったのは、フリートストリート、ロイヤルクレスト、モンドクラッセの3頭しかいない。しかも、その3頭は、重馬場、不良馬場でのもので、稍重でこの時計が出るとは驚きである。

勝った◎リアンヴェリテは、自ら逃げて2F目からのラップがすべて12.3秒以下のハイラップで、2着以下に5馬身差だから強かった。

ただ、函館ダートでここまでのタイムで激走してしまうと、馬への負担は並大抵ではない。前記3頭も、かなりの能力を秘めながら、以降に重賞を勝った馬は一頭もいない。
今後は休養に入って、心身のケアに努めてほしい。

次走の注目馬・アイスストーム(垂水S・阪神芝1800m)

土曜 阪神第11R 垂水S・芝1800m 1着アイスストーム

土曜の阪神芝は時計が速く、垂水Sもレースタイム差-1.5の高速決着となった。
レースは、○エクレアスパークルが1000m通過57.3秒で飛ばす超ハイペース。それでもラスト3Fは11.6秒-12.3秒-12.2秒と思ったほど遅くなっていない。

阪神芝1800mで、走破タイム1.45.1以下で、かつラスト3F36.1秒以下での勝利となると、過去10年でナムラクレセント、スマートレイアーを含む6頭しかいない。
勝った◎アイスストームは、4角12番手から、直線で一気に差を詰めて、残り200m付近で先頭に立つと、そのまま押し切った。1600m通過が1.32.9だから、かなりのスピードを感じさせた。

このスピードなら、オープンに入っても通用する。


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