こんばんわ、ウキョーです。
アーモンドアイ、めちゃくちゃ強かったですね。かなりの好メンバーが揃った中で、スローの上り勝負で3馬身差は圧倒的です。
実力が拮抗する古馬G1戦で、スローペースになって3馬身差以上で勝ったのは、2000年以降、リスグラシュー(’19宝塚記念)、ゴールドシップ(’14ゴールドシップ)、ウォッカ(’09安田記念)、ディープインパクト(’06天皇賞春)の4頭です(良馬場のみ)から、アーモンドアイの強さが際立ちました。
各開催場の馬場差
東京 芝 | -1.6 |
東京ダート | -2.2 |
京都 芝 | +1.7 |
京都ダート | -2.0 |
新潟 芝 | +0.2 |
新潟ダート | -1.2 |
東京 芝 | -0.6 |
東京ダート | -0.7 |
京都 芝 | +0.8 |
京都ダート | -1.3 |
新潟 芝 | +0.8 |
新潟ダート | -0.7 |
※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。
先週の東京は、重馬場から始まった土曜だったが芝の時計はかなり速かった。そこで酷使したためか、日曜になって時計がかかり出した。ダートは土日ともに時計が速かった。
京都は、雨の影響が色濃く残り、土日ともに芝の時計がかかっており、ダートは時計が速かった。
新潟は、京都と同じく、土日ともに芝の時計が遅く、ダートの時計は速かった。
現役最強馬の面目躍如アーモンドアイ/天皇賞(秋)
G1馬10頭が集い、大激戦が期待された天皇賞(秋)は、○アーモンドアイの独壇場で幕を閉じた。
馬場差-0.6で、レースタイム差-2.9。
日曜の東京は、若干時計がかかりだしていたが、天皇賞(秋)のレースタイム差は驚きの-2.9!
馬場差がそれほど速くなく、しかもレースタイム差も出にくい中距離戦で、このレースタイム差は圧巻である。
逃げた▲アエロリットのペースは、前半1000m59.0秒-後半1000m57.2秒のスローペース。
ただ、最初の1Fを除いてすべて11秒台のハイラップで、地力が問われるレースとなった。
勝った○アーモンドアイの強さには、もはや言葉もない。
着差のつきにくいスローペースで、リスグラシューなどがいないとはいえ、G1馬が10頭も集まった中で、2着以下に3馬身差なのだから、現役最強の名に恥じない見事な勝ちっぷり。
去年のジャパンCも衝撃的だったが、今回もそれに勝るとも劣らない。
2着ダノンプレミアムを無印にしたのは、相性の良いダービーと安田記念で負けており、ちょっと買いにくかった。
安田記念の大敗も懸念材料だったのだが、マイルのスピード比べに参加できなかったことが、逆に奏功した感じ。川田騎手の、馬を信じ切っているかのような落ち着いた騎乗もすばらしかった。相手が悪かったとしか言えない。
◎スワーヴリチャードは、ここまで時計が速くなると厳しい。
2番人気サートゥルナーリアは、予想のところでも書いたが、現段階では東京芝2000mが合っていない。コンマ9秒差に踏みとどまれたのなら頑張ったと思う。
相性の悪いコースで勝ち負けするまでの力はなかったということで、さらなる経験値の上積みが必要。
時計は遅かったがダイアトニックは価値ある勝利/スワンS
土曜の阪神で行われたスワンSは、○ダイアトニックが初重賞制覇を成し遂げた。
馬場差+1.7で、レースタイム差+0.7。
土曜の京都芝はかなり時計がかかっており、スワンSもレースタイム差+0.7まで。
時計面では物足りないものの、この馬場差なら及第点は与えられる。
イエローマリンバの逃げは、前半600m34.6秒-後半600m35.0秒の平均ペース。
これなら先行勢が残れそうだが、馬場差+1.7のコンディションを考慮すると、かなりのハイラップとも言える。見た目以上にタフなレースだったのかもしれない。
土曜の京都芝は前半から時計がかかっていたので、スピードランク1位の○ダイアトニックには厳しいかと思ったが、まったく問題とせず、上がり最速33.6秒でハナ差の勝利。
時計がかかった今回で結果を出せたのは、○ダイアトニックにとっては、かなりの経験値となったはずで、次走以降が楽しみになった。
◎キャナルストリートは、後方のまま良いところなく1.1秒差13着の完敗。
重賞ではまだまだ力が足りなかった。また、戦績通り左回りの方が良いのかも。
次走の注目馬・ソーグリッタリング(カシオペアS・京都芝1800m)
日曜 京都第11R カシオペアS・芝1800m 3着ソーグリッタリング
日曜の京都芝は時計がかかっており、カシオペアSもレースタイム差+1.3とかなり時計がかかっていた。
勝った△テリトーリアルがスピードランク7位で、2着ベステンダンクが同9位。さらにスピードランク1位の◎ランスオブプラーナが9着だから、やはり時計勝負に強いスピードタイプには厳しかった。
そんな中、スピードランク2位だった○ソーグリッタリングは、タイム差なしの3着。
これなら時計が速いコースに替われば、巻き返しは必至だろう。
2歳戦の注目馬はマイネルデステリョ/未勝利(東京芝2000m)
先週の2歳戦で、もっとも見どころがあったのは、土曜の東京第2Rに行われた未勝利戦(芝2000m)である。
馬場差-1.6で、レースタイム差-2.9。
土曜の東京芝は高速馬場で、マイネルデステリョが勝った未勝利戦もレースタイム差-2.9と、かなり速くなった。
レースは、前半1000m58.9秒-後半1000m60.9秒のハイペース。勝ったマイネルデステリョは、この展開を3番手追走から、2着以下に2馬身半差だから強かった。
この時期に、ハイペースの高速決着を経験できたのはアドバンテージになるはずで、次走以降の走りが楽しみだ。