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【回顧】力でねじ伏せたレースレコードは並の力ではない【朝日杯FSのタイム分析】

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こんばんわ、ウキョーです。
サリオスの勝ちっぷりには度肝を抜かれました。ハーツクライ産駒で、2歳時にここまで完成している馬は初めてじゃないでしょうか。ここから、さらに成長するとなると、末恐ろしい感じがします。

各開催場の馬場差

12月14日(土)
   中山 芝-1.2
   中山ダート-0.7
   阪神 芝-0.6
   阪神ダート+0.6
   中京 芝-1.6
   中京ダート+0.1
12月15日(日)
   中山 芝-0.5
   中山ダート+0.3
   阪神 芝-1.2
   阪神ダート+0.4
   中京 芝-1.9
   中京ダート-0.1

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

先週の中山は、土曜は芝もダートも速かったが、日曜になって芝、ダートともに時計がかかっていた。

阪神は、土日ともに芝の時計速かったが、ダートは両日ともに時計がかかっていた。

中京も阪神と同じく、芝の時計は土日ともに速かったが、ダートはどちらも時計がかかっていた。

力でねじ伏せたレースレコードは並の力ではない/朝日杯FS

馬場差-1.2で、レースタイム差-1.8。

日曜の阪神芝は時計が速く、朝日杯FSもレースタイム差-1.8の高速決着となった。

逃げた◎ビアンフェのペースは、前半800m45.4秒-後半800m47.6秒のハイペースで、最初と最後の1Fを除き、すべて11秒台のハイラップ。さらに、最後も12.4秒とそれほどラップが落ちておらず、想像以上の消耗戦となった。
走破時計1.33.0は、先週の阪神JFよりコンマ3秒遅いが、1000m通過57.2秒というハイラップは、その阪神JFを凌ぐ2歳戦で史上最速だった。

勝った▲サリオスは、初めて経験するハイペースにも戸惑うことなく3番手を追走、直線早々に先頭に並びかけると、ラスト35.4秒で突き抜けると、後続に2馬身半差の完勝。
ここまで、スローの瞬発力勝負を33.1秒の切れ味で2連勝してきただけに、このハイラップに難なく対応できたのは、センスの良さであろう。
来年の路線は明言されていないが、クラシック路線に進んでも間違いなく勝ち負けになる。このハイペースで上がり35.4秒というとてつもない勝ちっぷりは、距離に関係ない強さを見せつけたと言っていい。

2着○タイセイビジョンは、本来なら勝ちパターン。鞍上の武豊騎手が「思い通りの競馬はできた」と言っていた通り、これで負けたら相手を誉めるしかない。

◎ビアンフェは、かなりのハイペースで逃げたが、瞬発力勝負では分が悪いので、こうでないと同馬の良さは活きない。
残り2Fまでは▲サリオスに抵抗したものの、力尽きてコンマ9秒差7着。
しかし、そのスピード能力は抜群。今回は、早めに▲サリオスに潰されてしまったが、他馬が相手なら重賞級だろう。




コントラチェック クラシック敗退の雪辱晴らし来年へ飛躍/ターコイズS

土曜の中山で行われたターコイズSは、▲コントラチェックが、圧巻の逃げ切り。

馬場差-1.2で、レースタイム差-1.3。

土曜の中山芝は高速馬場で、ターコイズSも高速決着となった。

▲コントラチェックはスタート一息だったが、すんなり行き脚がついてハナに立つと、前半800m45.4秒-後半800m46.8秒のハイペース。ラスト2Fは11.1秒-12.0秒と、かなりタフなレースとなった。
このペースを逃げ切り、最後も急激に脚は止まっていない。来年からの活躍が楽しみになった。

また、▲コントラチェックを含めて、4着までが3歳馬。エスポワールシゲルピンクダイヤフィリアプーラの3頭も、今後に注目したい。

◎リバティハイツは、直線いい感じで伸びてきたが、残り2Fで脚色が一緒になってしまった。
去年の同レースでは2着に好走していたが、本質的にマイルは長いのかもしれない。

次走の注目馬・ミラアイトーン(タンザナイトS・阪神芝1200m)

土曜 阪神第11R タンザナイトS・芝1200m 8着ミラアイトーン

土曜の阪神ダートはかなり時計がかかっており、タンザナイトSもレースタイム差+0.8と時計は遅かった。

勝ったジョイフルがスピードランク9位で、2着△ナックビーナスが同6位、3着×メイソンジュニアが同10位だから、時計勝負に強いスピードタイプには厳しかった。

スピードランク1位のメイショウカズヒメはシンガリ負け、1位タイのアペルトゥーラが15着だった。
そんな中、スピードランク4位の○ミラアイトーンは、コンマ7秒差8着。
序盤から行き脚がつかなかったのも、馬場コンディションの悪さからだろう。それでもコンマ7秒差なら、高速馬場に替われば巻き返しが合っても驚けない。

2歳戦の注目馬はマカオンブラン(未勝利・中京ダ1800m)

先週の2歳戦で、もっとも見どころがあったのは、日曜の中京1Rに行われた未勝利戦(ダ1800m)である。

日曜の中京ダートはあまり時計が速くなかったが、マカオンブランが勝った未勝利戦は、レースタイム差-0.6とまずまずの時計だった。
さらに、そのラップも凄かった。前半800m49.9秒-後半800m52.2秒のハイペースで、ラスト1Fが13.5秒もかかる消耗戦となった。

マカオンブランは、このペースを逃げ馬の直後の2番手。3番手以降は縦長の展開だったから、このハイペースの影響をもろに受けていたことになる。
それでも、3番手からヴェルテックスが追撃してきても、残り1Fで二の足を使ってクビ差封じ込めた。
この内容なら昇級しても面白い。


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