こんばんわ、ウキョーです。
G1連対馬がおらず、重賞勝ち馬も3頭のみの、やや低調メンバーでしたが、レースはかなりのハイレベルとなりました。
1着~6着までの馬たちと、逃げたナルハヤは、次走も注目です。
各開催場の馬場差
新潟 芝 | -1.2 |
新潟ダート | -1.4 |
札幌 芝 | -2.0 |
札幌ダート | -1.1 |
新潟 芝 | -1.0 |
新潟ダート | -0.8 |
札幌 芝 | -1.8 |
札幌ダート | -0.6 |
※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。
先週の新潟は、雨の影響を感じさせないコンディションで、芝もダートも高速決着が連発していた。
札幌もかなり良好なコンディションで、土日ともに芝もダートも時計は速かった。
ハイレベルなレースで出走各馬の経験値アップ/クイーンS
馬場差-1.8で、レースタイム差-1.6。
日曜の札幌は時計が速く、クイーンSもレースタイム差-1.6の高速決着となった。
逃げ馬が揃った中、飛び出したのはナルハヤ。前半800m46.3秒-後半800m47.7秒のハイペース。
勝った×レッドアネモスは、終始内を回って枠なりの競馬ながら、ロスのないレース運び。4角手前で、モルフェオルフェが早めに失速してくれたこともあって、詰まることなく直線へ。
直線も、すんなり前が開いて一気に差し切った。展開が向いたのは確かだが、1000m通過58.2秒のハイラップながら、ラスト3F12.0秒-12.0秒-12.0秒というハイレベルレースを制したのだから、力がなければ勝てない。次走以降も楽しみだ。
◎ビーチサンバは、またしてもスタートで後手を踏んでポジションを取れず、後方からの競馬。
レース後のコメントで、鞍上の福永騎手は毎度毎度「好位を取りたかった」と言っているが、もう無理なのかもしれない。
しかし、ここで2着を確保できたことは次走につながる。これまでのツメの甘さを解消できそうな末脚。とりあえず、次走の走りに注目したい。
レースがハイレベルだっただけに、注目馬がたくさんいる。
まず、逃げて8着のナルハヤ。タガノアスワドが退かなかったため、2F目から11.2秒-11.5秒-11.5秒のハイラップを刻みながら、コンマ4秒差に踏みとどまっており、次走が自己条件なら勝ち負けになる。
また、早めに仕掛けたカリビアンゴールドと、4角付近でまくって行ったシャドウディーヴァの2頭も、最後までよく頑張った。こちらも、次走以降に注目。
ザダル 今後の重賞戦を賑わす可能性大/関越S
馬場差-1.0で、レースタイム差-0.7。
日曜の新潟はかなりの高速馬場で、関越Sもレースタイム差-0.7と速かった。
×プロディガルサンが大逃げを打ち、前半800m45.6秒-後半600m47.9秒のハイペース。1000m通過57.4秒のハイラップでは、当然誰も追いかけない。
そのため、これだけペースが流れても、後方勢には厳しい形となった。
勝った▲ザダルは、5番手追走からラスト32.8秒という究極の末脚で、2着以下に3馬身差の完勝。
1000m通過57.4秒のハイラップで、ラスト32.8秒は出色の時計である。2000年以降、全競馬場の芝1800mで1000m通過が57秒台で、ラスト3Fがもっとも速かったのは、2014年の都大路Sを勝ったグランデッツァと、2007年の毎日王冠を勝ったチョウサンで、ともに34.0秒である。
それを、一気に1.2秒も短縮してしまったのだから、▲ザダルも重賞級と言っていい。
◎トリコロールブルーは、4番手追走からラスト33.7秒で上がっても3着まで。
こちらも、なかなか強い競馬をしているが、勝ち馬が強すぎた。それでも、オープンでもまだまだやっていける力は証明した。
次走の注目馬・エスト(ポプラ特別・札幌ダ1700m)
日曜の札幌ダートはまずまず時計が出ていたが、ポプラ特別はレースタイム差+0.5と時計がかかっていた。
900m通過55.4秒の平均ペースで、このレースタイム差だと、時計勝負に強いスピードタイプには厳しい。
実際、2着×ヴィーナスフローラがスピードランク13位で、3着タイトロープウィンが同14位だった。さらに、4着馬が同5位で、5着馬が同8位である。
ところが、勝った◎エストは、なんとスピードランク1位だった。本来なら惨敗してもおかしくない馬場状態で、最後まで脚を伸ばして勝ち切ったのは、ここでは力が違ったということ。
このパフォーマンスなら、昇級しても楽しみだ。