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【スプリンターズSの回顧】ハイペースの消耗戦を制したグランアレグリアの強さ

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こんばんわ、ウキョーです。
スプリンターズSは、前半600m32.8秒という激流となりました。相当にタフなレースとなり、全馬かなり疲労が溜まっていると思います。本当にお疲れさまでした。

各開催場の馬場差

10月3日(土)
   中山 芝-0.3
   中山ダート-0.5
   中京 芝-1.7
   中京ダート-1.2
10月4日(日)
   中山 芝-0.1
   中山ダート-0.5
   中京 芝-1.4
   中京ダート-1.3

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

先週の中山は、芝のコンディションが若干回復したものの、時計はかかっていた。ダートはほぼ標準だが、基準タイムと比較するとかなり遅い。

中京は、土日ともに、芝もダートも時計が速かった。とくに芝は両日ともに高速決着が続出した。

ハイペースの消耗戦を制したグランアレグリアの強さ/スプリンターズS

2020年スプリンターズS

馬場差-0.1で、レースタイム差+0.3。

日曜の中山芝は時計がかかっており、スプリンターズSもレースタイム差+0.3と時計は遅かった。

逃げた○モズスーパーフレアビアンフェが競りかけ、前半600m32.8秒-後半600m35.5秒の超ハイペース。
馬場差-0.1のコンディションで、このペースは相当に速く、先行馬にはかなり厳しい展開となった。

勝ったグランアレグリアは、ほぼ最後方から上がり最速33.6秒で、直線だけで14頭をゴボウ抜き。とにかく強かった。
レースタイム差+0.3のレースで、しかも前半600m32.8秒という激流で、33秒台の末脚で勝ち切るなんて、今まで見たことがない。
序盤のペースについて行けていなかったことを考えると、距離はもっとあった方が良いのだろうが、それでも勝ってしまうのだから力が違う。

2着ダノンスマッシュは、トライアルホースから脱却するかのような好走。先行勢で残ったのはこの馬だけで、今回は相手が悪かっただけ。
こちらも強い競馬をしており、いずれG1にも手が届くだろう。

◎ライトオンキューは、この激流でも難なくポジションを取れており、スピード負けはしていない。
ただ、直線はまったく伸びず、上り35.4秒では力負けといわれても仕方ない。G1ではまだ足りない。

カフェファラオ 大敗の前走から巻き返してG1戦線へ殴り込み/シリウスS

2020年シリウスS

馬場差-1.7で、レースタイム差-0.6。

土曜の中京ダートは時計が速く、シリウスSもレースタイム差-0.6と及第点の時計。

キメラヴェリテの逃げは、前半800m48.6秒-後半800m50.4秒のハイペース。前半から坂を上る中京ダ1900mで、半マイル48.6秒はかなり速く、これでは前につけた馬たちには厳しい。実際、4番手までの馬たちが13着~16着までと、完全な前崩れの競馬となった。

勝った×カフェファラオは、JDBの大敗を払拭する価値ある勝利。同世代で、古馬重賞初勝利となった。とりあえず、ダート戦線の弱体化は避けられた。
レース自体は、このハイペースを8番手追走から、上り次点36.9秒での差し切りだから、さほど強調する点はないものの、上位陣が内をロスなく回る中、4角で外を回しての横綱相撲。古馬陣に入っても遜色ない力は見せることができた。

2着サクラアリュールは、9番手追走から4角2番手の積極的な競馬で2着確保だから、×カフェファラオより強い競馬をしている。
オープン2戦目でこの競馬だから、今後が楽しみな一頭。

◎エイコーンは、後方で脚を溜めて、直線では内を突いて一旦は突き抜けそうな勢いだったが、最後の最後に脚色が一緒になってしまった。
それでも、長期休養明けを叩きつつ調子を取り戻している。いずれ重賞でも出番はありそうだ。

次走の注目馬・ゼノヴァース(2勝クラス・中山ダ1800m)

2020年ゼノヴァース

日曜の中山第8Rで行われた2勝クラス(中山ダ1800m)。レースタイム差-0.5と、時計面ではそれほど評価できないが、勝ったゼノヴァースのレース内容はすばらしかった。

前半800m48.6秒-後半800m50.9秒のハイペースで、ゼノヴァースは好位5番手追走から、直線入り口で早々に2番手に進出する積極策。上り37.8秒と、最後までしっかり伸びての完勝。

2着馬とはクビ差の接戦だったが、3着以下はそこから5馬身差だから、上位2頭が抜けていた。
これで、ダート転向後に2連勝。昇級しても、十分走れそうだ。

また、2着トランスナショナルも、次走は確勝級。

2歳戦の注目馬はメイショウムラクモ(未勝利・中山ダ1800m)

2020年メイショウムラクモ

先週の2歳戦で、もっとも見どころがあったのは、土曜の中山第2Rに行われた未勝利戦(ダ1800m)である。

土曜の中山ダートはそれほど時計は速くなかったが、メイショウムラクモが勝った未勝利戦は、レースタイム差-2.4の高速決着となった。

レースは前半800m48.9秒-後半800m52.2秒の超ハイペース。レースの上り39.6秒という、かなりタフなレースとなった。

このペースで、メイショウムラクモは、3角過ぎから進出を開始して、4角では3番手。そこから上り最速の38.6秒で、後続に3馬身差だから強かった。
10番人気での激走だったが、この勝利はフロックではないだろう。昇級しても通用する。


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