こんばんわ、ウキョーです。
出入りの激しい競馬となった菊花賞。引っかかる馬が多発し、騎手にとってはかなり難しいレースになったのではないでしょうか。折り合えた馬たちも、ペースを読み違えると失速してしまうような、久しぶりに長距離戦らしい展開でした。
こういうレースが増えれば、少なくなった長距離戦も楽しめるのではないでしょうか。
各開催場の馬場差
東京 芝 | -1.8 |
東京ダート | +0.2 |
京都 芝 | -0.1 |
京都ダート | +0.1 |
新潟 芝 | -1.1 |
新潟ダート | -0.5 |
東京 芝 | +0.1 |
東京ダート | +0.3 |
京都 芝 | -0.9 |
京都ダート | +0.6 |
新潟 芝 | +0.1 |
新潟ダート | -0.8 |
※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場
先週の東京は土曜の芝は高速だったが、日曜は雨の影響で時計がかかり出した。ダートは、土日ともに標準~標準やや遅めとなっていた。
京都は、土曜の芝はほぼ標準で、日曜になって時計が速くなった。ダートは、時計がかかっていた。
新潟は、土曜の芝は高速だったが、日曜になって標準に落ち着いた。ダートは、土日ともに時計が速かった。
アーバンシックが乱ペースに惑わされずに最後の一冠を手中/菊花賞2024回顧
馬場差-0.9、レースタイム差-2.4
日曜の京都芝は時計が速く、菊花賞もレースタイム差-2.4の超高速決着となった。
逃げると思われた×メイショウタバルが控えたことで、エコロヴァルツがハナに出るも、800m通過50.0秒のゆっくりなペースに各馬が引っかかり、出入りが激しい競馬となった。
ノーブルスカイ、×メイショウタバル、〇ピースワンデュックが折り合いを欠いて、入れ替わり立ち替わりハナに立ち、さらにシュバルツクーゲルや△アドマイヤテラが捲ってきたため、中盤でペースが上がり、全体的に平均やや速めといった展開。
勝ったアーバンシックは、スタートを出たなりで、序盤は無理せず中団待機だったが、△アドマイヤテラが捲っていった後をついて行く感じで、ポジションを上げると、直線もしっかり脚を伸ばしてGI初制覇。
3000mは長いと思っていただけに、個人的にはかなり強い競馬をしていると思う。今後もGI戦線で楽しみな存在になりそうだ。
◎メリオーレムは、序盤から後方待機。△アドマイヤテラやアーバンシックが捲っていったときも動かず、結局そのまま見せ場なく13着に惨敗となった。個人的にはもう少し積極的な競馬を見たかったが、それは結果論。GIでは力不足だったということだろう。
1番人気ダノンデサイルは、序盤はポジションを取れていたが、向う正面で〇ピースワンデュックにぶつけられたエコロヴァルツが位置取りを下げたことで、ダノンデサイルもポジションを下げざるを得ず、4角では15番手まで下がってしまった。
それでも上り2番目35.5秒で上り、アーバンシックにコンマ7秒差6着なら頑張っている。ラスト1Fでは推測11.7秒の脚を使えており、悲観する内容ではない。今回の敗戦で見限る必要はないだろう。
抜群のレース内容でジュンブロッサムが初重賞制覇/富士S 2024回顧
馬場差-1.8、レースタイム差-1.4
土曜の東京芝は時計が速く、富士Sもレースタイム差-1.4の高速決着となった。
大外からバルサムノートがかかり気味にハナに立ち、前半800m46.1秒-後半800m46.0秒の平均ペース。それでもレース上り11.5秒-11.2秒-11.3秒のハイラップとなり、総合力が問われるハイレベルなレースとなった。
勝った▲ジュンブロッサムは、後方10番手からの競馬。序盤はばらけた展開になったおかげで、楽にポジションを取ることができ、スムーズに競馬ができていた。直線もほぼノーマークから外に出すと、上り33.1秒で先に抜け出した×ソウルラッシュを差し切った。
かなりスムーズな競馬ができていたので、今後も同じような競馬ができるとは思えないが、それでも今回の競馬は地力がないと勝ち切れない。おそらく次はマイルCSになると思うが、好勝負になって不思議ない。
◎クルゼイロドスルは、好発を決めたものの、鞍上の横山武騎手は抑える選択。下げ過ぎの感もする14番手追走となった。もう少し強気に乗ってもよかったとは思うが、結局流れ込んだだけで8着に敗退。
うーん。それほど折り合いが難しいタイプでもなかったと思うが、陣営は折り合いを気にしているのか。なぜポジションを取らないのかわからないが、今回に限っては消化不良のレースとなった。
1番人気×ソウルラッシュは、勝った▲ジュンブロッサムと違って、若干スムーズさを欠いた。アルナシームに蓋をされ追い出しが遅れ、その後は前を行くミシシッピテソーロがバテるまで進路が開かなかった。
それでも上り33.3秒で2着を確保するあたり、力上位は見せられた。休み明けだったことを考えれば、本番に向けて上々の滑り出しといえよう。