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【名馬コラム】ツインターボ 前代未聞の逃亡エンターテインメント

ツインターボ
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共倒れを覚悟のうえでついて来い!

現役時代に見ておきたかった名馬はたくさんいる。

TTGの3頭や、ルドルフ、シービー、ラモーヌら三冠馬もそうだし、タマモクロスやオグリキャップも見たかった。リアルタイムで見られたファンは、羨ましい限りである。

そんな名馬の一頭が、ツインターボだ。

重賞勝鞍はラジオたんぱ賞(現ラジオNIKKEI賞)、七夕賞、オールカマーの3つで、GIには縁がなかった。成績だけ見れば名馬にはほど遠いが、これほど人気のあるGI未勝利馬となると、ナイスネイチャくらいしか思い浮かばない。

ツインターボの代名詞といえば「逃げ」である。そんじょそこらの逃げではなく、大逃げでも言い足りないくらいの「逃げ」である。

初重賞制覇となったラジオたんぱ賞では、戦前に陣営から「ウチのは抑えが利く馬じゃないから、99・9%ハナを切る。出遅れても行くぞ。どうしても先に行きたい馬は共倒れを覚悟のうえで来い!」なんてコメントが出されるほど、「逃げ」に徹した馬だった。

穏やかじゃない物言いではあるが、こんな玉砕宣言を出されてしまったら、他陣営にとっては怖すぎる。結果、競りかける馬もいないままツインターボの逃げ切り完勝となった。

その後も、出走するレースではすべて大逃げ。観客は大いに沸いたが、一緒に走っている馬たちにとっては迷惑極まりない。とにかく速いペースで逃げるものだから、追いかけるのも大変だし、かといって追いついてしまったら共倒れである。

これほど個性際立つサラブレッドを、私は知らない。リアルタイムで見たかった。

逃げにこだわった本当の理由

さて、ツインターボが逃げにこだわったのはなぜだろうか。逃げるのが好きだった。それも一理ある。

実は、ツインターボは臆病で、他馬を気にする性格だった。隣に馬がいるだけで気になるらしく、周りを取り囲まれようならパニックになってしまう。

七夕賞から手綱を執った中舘騎手は、レース前の返し馬で暴走してしまったツインターボに対して、「出遅れたら馬がパニックになって、僕は死ぬかもしれない」と思ったそうで、非常に繊細なツインターボの性格を物語っている。

その七夕賞では1000m通過57.4秒という、とてつもないハイペースで逃げきった。中舘騎手は「ペースは関係ない。逆らったらダメ。彼のような生粋の逃げ馬は、後ろの馬の影が見えた時点で終わり」とコメントしている。

そのため、ツインターボは誰もいない一人旅を選んだというわけだ。

しかし、困ったことに、ツインターボはゲートが下手だった。スタートが肝心な短距離戦は使えなかった。だからこそ、ラジオたんぱ賞でのコメントにつながる。

「共倒れの覚悟でついてこい」

これこそ、ツインターボを言い表すに最適な言葉はないだろう。

1996/08/13 盛岡
クラスターC
ダ1200m 良
11着海方 56キロ 12頭 4人
1.13.3()
トキオクラフティ
1996/06/10 上山
水月特別A2
ダ1700m 良
9着遠藤 54キロ 9頭 3人
1.55.6()
カガリスキー
1996/04/29 上山
サラ系一般A1
ダ1800m 良
9着海方 54キロ 9頭 3人
2.04.7()
ノイズレスウイナー
1996/04/16 上山
サラ系一般A1
ダ1800m 稍
9着海方 54キロ 10頭 3人
2.05.2()
ホクサイローラー
1995/11/26 上山
サラ系一般A2
ダ1700m 重
除外山中 55キロ 6頭 -人
()
リリパットクイン
1995/10/31 上山
サラ系一般A1
ダ1800m 良
9着田代 55キロ 10頭 6人
2.02.3()
エアインハート
1995/10/15 上山
神無月特別A2
ダ1700m 良
9着田代 55キロ 9頭 2人
1.55.2()
ホクサイローラー
1995/09/19 上山
長月特別A1
ダ1800m 稍
10着田代 55キロ 10頭  3人
2.00.0()
タケデンマンゲツ
1995/09/03 上山
サラ系一般A2
ダ1700m 稍
7着海方 56キロ 8頭  2人
1.54.5()
エアインハート
1995/08/20 上山
サラ系一般A2
ダ1700m 良
9着海方 56キロ 9頭 2人
1.55.1()
タイガーベルク
1995/07/23 上山
文月特別A2
ダ1700m 稍
1着海方 55キロ 7頭 1人
1.52.5()
(アジュレ―シンボリ)
1995/05/14 福島
新潟大賞典
芝2000m 重
11着宗像 56キロ 14頭 5人
2.06.2(1-1-7-13)
アイリッシュダンス
1995/04/13 大井
帝王賞
ダ2000m 良
15着武豊 55キロ 15頭 3人
2.10.9()
ライブリマウント
1995/01/22 中山
AJCC
芝2200m 良
10着中舘 57キロ 10頭 4人
2.17.4(1-1-1-1)
サクラチトセオー
1994/12/25 中山
有馬記念
芝2500m 良
13着田中勝 56キロ 13頭 10人
2.37.2(1-1-1-8)
ナリタブライアン
1994/11/20 福島
福島記念
芝2000m 良
8着宗像 57キロ 14頭 3人
2.02.7(1-1-1-4)
シルクグレイッシュ
1994/08/21 札幌
函館記念
芝2000m 良
11着田面木 56キロ 14頭 4人
2.03.8(1-1-1-2)
ワコーチカコ
1994/03/20 中山
日経賞
芝2500m 良
6着中舘 57キロ 9頭 3人
2.34.4(1-1-1-2)
ステージチャンプ
1994/01/23 中山
AJCC
芝2200m 良
6着中舘 57キロ 14頭 3人
2.14.7(1-1-1-1)
マチカネタンホイザ
1993/10/31 東京
天皇賞(秋)
芝2000m 良
17着中舘 58キロ 17頭 3人
2.01.7(1-1-1)
ヤマニンゼファー
1993/09/19 中山
オールカマー
芝2200m 良
1着中舘 56キロ 13頭 3人
2.12.6(1-1-1-1)
(ハシルショウグン)
1993/07/11 福島
七夕賞
芝2000m 良
1着中舘 55キロ 16頭 3人
1.59.5(1-1-1-1)
(アイルトンシンボリ)
1993/05/16 新潟
新潟大賞典
芝2200m 良
8着大崎 55キロ 14頭 2人
2.14.4(1-1-1-1)
ハシノケンシロウ
1993/03/14 中山
中山記念
芝1800m 良
6着柴田善 57キロ 14頭 8人
1.47.5(1-1-1-1)
ムービースター
1993/01/05 中山
金杯・東
芝2000m 良
6着柴田善 55キロ 13頭 5人
2.00.9(1-1-1-1)
セキテイリュウオー
1992/11/08 福島
福島民友C
芝1800m 良
10着柴田善 57キロ 10頭 1人
1.52.0(1-1-2-5)
ラビットボール
1991/12/22 中山
有馬記念
芝2500m 良
14着大崎 55キロ 15頭 11人
2.34.4(1-1-1-4)
ダイユウサク
1991/11/17 福島
福島記念
芝2000m 良
2着大崎 55キロ 14頭 2人
2.01.4(1-1-1-1)
ヤグラステラ
1991/09/22 中山
セントライト記念
芝2200m 良
2着大崎 56キロ 13頭 3人
2.12.8(1-1-1-1)
ストロングカイザー
1991/06/30 福島
ラジオたんぱ賞
芝1800m 良
1着大崎 54キロ 11頭 5人
1.48.5(1-1-1-1)
(カミノスオード)
1991/05/26 東京
駒草賞
芝2000m 良
5着柴田政 55キロ 18頭 5人
2.02.0(1-1-1)
ストロングカイザー
1991/04/27 東京
青葉賞
芝2400m 良
9着大崎 56キロ 17頭 11人
2.28.9(1-1-1-1)
レオダーバン
1991/03/24 中山
もくれん賞
芝2000m 稍
1着石塚 55キロ 11頭 7人
2.03.4(1-1-1-1)
(サンエイラック)
1991/03/02 中山
4歳新馬
ダ1800m 良
1着石塚 55キロ 12頭 3人
1.57.2(1-1-1-1)
(コウチポート)

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