馬券が当たらないのは、強い馬がしっかり勝ってくれないからです。強い馬たちが勝ってくれれば、予想なんて簡単です。なのに、強いとされる馬がアッサリ負けてしまうから、予想は難しいのです。
ディープインパクトやシンボリルドルフのような最強クラスの馬たちでさえ、全勝で引退することができません。それ以下の馬たちなら、もはや言わずもがなであります。
それなのに、私ときたら、強い馬を探すのに躍起になっていました。強い馬が負けるから当たらないというのに、いつまでたっても強い馬探しをやめられなかったのです。
ある日、予想本だったか雑誌の記事だったか忘れてしまいましたが、「JRA全競馬場のコースデータ」みたいなヤツを読んだのです。それを読んで、今さらのように競馬場の違いに気がついたのです。
私は、同じ競馬場でも距離によって違いってあるのかな、と思ったのです。それで、独自でデータを集めて調べてみました。
そしたら覚醒してしまいました! 違うんですね。それも明確にハッキリと違うんです。
それまでの私の予想だと、たとえば皐月賞を予想しようとしたら、スプリングSや朝日杯FSなどのステップレースで好走した馬たちに、予想の重点を置いていました。実際、新聞などの評論家さんたちは、そういう予想が多いです。
でも、それがダメだったんですね。中山芝1800メートルで好走したからといって、中山芝2000メートルでも好走できるとは限らないのです。
コースごとに強い馬が違います。強い馬というと語弊があります。相性が良い馬ですね。もっと厳密に言うと、同じコースでも、出走馬のメンツが違えば相性の良い馬は変わります。この間は良かったけど、今回はダメという場合もあります。同じコースで連勝できない馬って多いですからね。
私の予想法自体は、いたってオーソドックスです。5つの予想項目を使って、その予想項目上位の馬たちを買います。ただ、コースごとに予想項目に優先順位とポイント設定というものがあって、その順番とポイント数によって相性の良し悪しを決定するわけです。
例として、こないだの京都記念の予想方法を記しておきます。
【京都芝2200m 予想優先順位】 |
---|
①戦績 |
②騎手 |
③タイム |
④展開 |
⑤コース特性 |
上記の5つのファクターごとにポイントを付加し、ポイント上位5頭を軸推奨馬とします。基本的には、ポイント最上位の馬が軸になりますが、当日の馬場やタイム、レースの人気状況などを加味して、最終的に買い目を決定します。
京都記念でも、優先順位ごとに該当馬を選出していきます。
まず、優先順位の各ファクターの基本的な説明をしておきます。
戦績
各馬の過去の成績を調べて、予想するレースコースとの相性の良し悪しをはかっていきます。京都コースが得意だからといって、どの距離でもコンスタントに好走できるわけではありません。たとえば、京都記念の芝2200mは、同じ京都コースですが1800mとは直結しません。このようなコース相性を、過去の成績から判断するのです。
騎手
騎手には、得意なコースと苦手なコースがあります。リーディング上位の騎手でさえ、得手不得手というのはどうしても存在してしまいます。福永騎手は京都芝2200mを苦手としていますし、池添騎手は小倉ダ1700mが苦手コースです。コースごとの騎手データは、コースデータでご覧ください。月1ペースでリアルタイム更新しています。
タイム
持ち時計が速ければいいというわけではありません。函館コースは総じて時計がかかり、持ち時計が速いのは逆に仇となります。また、同じ競馬場でもコースによって、時計の速い遅いが変わってきますので、注意が必要です。京都芝2200mは、やや速いコースです。ただ、小倉競馬場や新潟競馬場ほどのアドバンテージにはなりません。したがって、優先順位もそれほど高くないのです。
展開
予想に欠かせないのが展開の読みです。しかし、騎乗している騎手でさえ「ゲートが開いてみないとわからない」と言うほど、展開を読むのは難解です。私の場合、とにかく逃げ馬を探し出します。その馬と騎手を基準に、枠順等を勘案して展開を決定します。
コース特性
コース自体の特徴は、そのほとんどが枠順の有利不利に現れます。枠順データも毎月更新してますので、コースデータを参照してください。ただ、枠順の連対率は極端に良し悪しがあれば別ですが、1ケ月2カ月で変動します。したがって、有利に働く枠はマイナスの枠となります。
これら各優先順位のファクターを出走馬ごとに調べ、コースごとに設定したポイント設定にしたがってポイントを付加し、ポイント上位馬を選出します。
京都記念の選出馬は、次の通りです。
【①戦績】
⑧番スイートマトルーフ
②番リッツィースター
⑤番ロードオブザリング
⑥番ゲシュタルト
【②騎手】
⑦番ウインバリアシオン
⑤番ロードオブザリング
⑨番ヒルノダムール
【③タイム】
⑨番ヒルノダムール
②番リッツィースター
①番ダークシャドウ
【④展開】
③番トレイルブレイザー
④番トーセンラー
⑥番ゲシュタルト
【⑤コース特性】
②番リッツィースター
⑥番ゲシュタルト
④番トーセンラー
実際は、優先順位ごとにマイナスポイントを付加します。最終的に、私が軸馬にしたのは⑥番ゲシュタルトでした。見事にハズレました。
ただ、私の予想法は的中率は30%~50%といったところです。実際のところ、的中率を上げようとしても、そのくらいが限界だと思われます。これ以上、上げようとすると回収率が下がってしまう恐れがあります。
昨年2014年の回収率は225%でした。過去の予想結果は過去実績でご覧ください。
よろしくお願い申し上げます。