こんばんわ、ウキョーです。
先週は、中山牝馬Sがカワキタエンカ、金鯱賞がスワーヴリチャードと、相変わらず4歳勢が重賞を席巻しています。
各開催場の馬場差
中山 芝 | +1.4 |
中山ダート | -0.7 |
阪神 芝 | -0.8 |
阪神ダート | -0.5 |
中京 芝 | -0.3 |
中京ダート | -0.7 |
中山 芝 | +0.6 |
中山ダート | +0.2 |
阪神 芝 | -0.8 |
阪神ダート | +0.1 |
中京 芝 | +0.4 |
中京ダート | +0.1 |
※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。
先週の中山は、雨の影響が顕著で、土日ともに芝の時計がかなり遅かった。ダートは、土曜の時計は速かったが、日曜は一転して時計がかかっている。
阪神は、芝はかなりの高速決着。ダートは、土曜の時計は速かったが、日曜は時計がかかりだした。
中京は、芝もダートも、土曜は時計が速かったが、日曜はどちらとも時計がかかっていた。
手放しでは喜べないスワーヴリチャードの勝利/金鯱賞
金鯱賞は、◎スワーヴリチャードが重賞3勝目を挙げ、G1戦線の主役に躍り出た。
馬場差+0.4で、レースタイム差+0.8。
雨の影響で時計がかかっており、金鯱賞もかなり時計がかかっている。中京芝2000mはそもそも時計がかかるコースなので、基準タイム差にすると+1.4にもなる。時計面での評価はできない。
勝った◎スワーヴリチャードは、強い4歳世代のトップ戦線として、いよいよG1獲りへ向かう。
しかし、今回の勝利は手放しでは誉められない。
×サトノノブレスがスローで逃げると、◎スワーヴリチャードは抑えきれずに3F~5Fを13.1秒-12.9秒-11.8秒と並走する形で加速してしまった。
ここで×サトノノブレスが合わせてペースを上げてくれたので落ち着きを取り戻すことができたが、あのとき×サトノノブレスがペースを落としていたらどうなっていたかわからない。
◎スワーヴリチャードは、有馬記念のときも、陣営は戦前に「気性に難はあるが大丈夫」と言っていたが、直線は苦しがってもたれた結果、平地調教注意をくらい鞍上のM・デムーロ騎手は2日間の騎乗停止となった。
そして今回も、戦前の話では「大丈夫」だったはずが、蓋を開ければやはり暴走モード。
個人的には、M・デムーロ騎手より、ダービーまで乗っていた四位騎手の方が◎スワーヴリチャードを上手く御していたように思える。
それでも勝ってしまうあたり、その能力は群を抜いているが、今回以上に相手が揃うG1では弱点になり得る。
今回は、チームプレーを得意とするサトノ陣営が獲りに来なかったから事なきを得たが、本番ではマークもきつくなる。
大阪杯へ向けて、課題が残る一戦となった。
勝ったリバティハイツは上積み望み薄/フィリーズレビュー
日曜の阪神では、桜花賞トライアルのフィリーズレビューが行われた。
馬場差-0.8で、レースタイム差+0.3。
日曜の阪神芝は時計が速くなっていたが、フィリーズレビューのレースタイム差は+0.3と時計がかかっており、本番の桜花賞にはつながらないだろう。
勝ったリバティハイツは、400m通過22.6秒-600m通過33.7秒-800m通過45.4秒の激流を、4角7番手から突き抜けた。
1勝馬ながら、きっちり結果を出したのはお見事だったが、それだけに権利取りに全力投球。
12月にデビューしてから休みなく走っており、今回も馬体重-8キロ。これでは、本番への上積みは望めないだろう。
2着アンコールプリュは、出負けしてしまったが、超ハイペースに助けられて連対確保。ただ、ラスト3Fは34.7秒と、相手に恵まれた感が強く、こちらも本番では推しづらい。
3着▲デルニエオールは、想定以上のハイペースになったことで、明らかに不利枠が災いしていた。それでも3着なら上々の結果といえるが、レースレベルが低かったことを考えると、次走が試金石になる。
3歳戦の注目馬はマグナレガーロ/新馬戦(阪神ダ1800m)
先週の3歳戦で、もっとも見どころがあったのは、土曜の阪神第3Rに行われた新馬戦(ダ1800m)である。
馬場差-0.5で、レースタイム差-2.4。
土曜の阪神ダートはそこそこ時計が速かったとはいえ、3歳新馬戦でレースタイム差-2.4はかなりの高評価。
勝ったマグナレガーロは、800m通過49.7秒-1000m通過62.6秒の平均ペースを自らハナに立ち、最速の上がり37.2秒で走られてしまったら、他馬の出る幕はない。
2着以下に6馬身差の圧勝もうなずける。
これがスローならそれほど評価は上がらないのだが、13秒台が3F目だけの流れるペースなら、昇級しても即通用する。
時計だけ見れば、オープンに入っても通用する。次走以降が楽しみな逸材だ。
次走の注目馬・レイホーロマンス(中山牝馬S・中山芝1800m)
土曜 中山第11R 中山牝馬S・芝1800m 3着レイホーロマンス
土曜の中山芝は、雨の影響で、内は伸びるが外は伸びないコンディションで、後半になればなるほど顕著だった。
中山牝馬Sも、勝ったのが逃げたカワキタエンカで、2着も内を回った○フロンテアクイーン。
そんな中、レイホーロマンスは外から追い込んで、上がり最速の34.5秒で3着好走。愛知杯2着がフロックではなかったことを証明した。
また、レースタイム差+1.2とかなり時計がかかっていた馬場コンディションで、スピードランク5位のレイホーロマンスにとっては決してラクな条件ではなかった。
次走以降も注目の一頭。