こんばんわ、ウキョーです。
戦国時代といわれた皐月賞は、終わってみればソールオリエンスの天下統一を思わせる結果となりました。
先週は、土曜の福島メインのラジオ福島賞だけ的中で、ほぼプラマイゼロといった感じでした。
各開催場の馬場差
中山 芝 | +1.5 |
中山ダート | -1.1 |
阪神 芝 | +0.3 |
阪神ダート | -1.4 |
福島 芝 | -0.1 |
福島ダート | -0.6 |
中山 芝 | +0.2 |
中山ダート | -1.7 |
阪神 芝 | -1.1 |
阪神ダート | -1.3 |
福島 芝 | +1.7 |
福島ダート | -0.1 |
※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。
先週の中山は、雨の影響が大きく、土日ともに芝の時計はかかっており、ダートは超高速馬場となっていた。
阪神も雨が降り、ダートは土日ともに超高速馬場。ただ、芝は土曜はさすがに遅かったものの、日曜は一気に回復して高速馬場となっていた。
福島は、もっとも雨の影響があり、芝の時計は土日ともに遅く、ダートは速かった。
終わってみればソールオリエンスの1強だった皐月賞/皐月賞2023回顧
馬場差+0.2、レースタイム差-0.7
日曜の中山は若干時計がかかっていたが、皐月賞はレースタイム差-0.7と時計は速く、タイム面では十分に評価できる。
逃げ宣言のグラニットがハナを切ったところ、タッチウッドが引っかかってきたため、前半1000m58.5秒-後半1000m62.1秒の超ハイペースとなった。重馬場とは思えないラップを刻んでおり、全馬にとって非常に厳しい流れとなった。
勝った〇ソールオリエンスは、スタート早々に後方に下げる競馬で、そこから徐々に外に進路を取って大外一気。大味な競馬に見えるが、他馬が36.4秒以上の上りを要している中、同馬だけ35.5秒という鬼脚で、しかもラスト3Fが12.7秒-12.5秒-12.0秒という加速ラップ。ケタ違いのエンジンを搭載している。
実際、過去の皐月賞で上り3Fが加速ラップとなったのは1999年(勝ち馬テイエムオペラオー)、2005年(勝ち馬ディープインパクト)、2019年(勝ち馬サートゥルナーリア)の3鞍だけ。さすがにオペラオーやディープと比較するのはかわいそうだが、遜色ない記録だったと言えよう。
ただ、今回も京成杯と同じように、4角のコーナリングで手前を替えて膨れてしまっており、本質的に右回りは向かないのだろう。それでも勝ち切るあたりが能力の違いで、ダービーでも当然主役を張れる。
◎フリームファクシは、スタートは良かったが前に進まず中団待機。道中は、ずっと△ファントムシーフにマークされる形で、鞍上のレーン騎手は外に出したかったようだが、結局直線まで内で揉まれることになってしまった。馬場は問題なかったと思うのだが、今回は自分のレースができなかった。次走以降で見直したい。
1番人気△ファントムシーフは、序盤で◎フリームファクシにチャージされて吹っ飛びそうになっていたが、なんとか持ち直した。あの馬場も加われば、やる気を失くしてもしょうがない場面だったが、タフな精神力をもっている。想定以上に時計が速くなったのも奏功した。ダービーでも楽しみ。
前走敗戦の糧を生かしたオオバンブルマイが測ったような差し切り/アーリントンC 2023回顧
馬場差+0.3で、レースタイム差-0.5。
土曜の阪神芝は時計がかかっていたが、アーリントンCはレースタイム差-0.5とまずまず時計が出ていた。
逃げたのは△ユリーシャ。前半800m45.8秒-後半800m48.1秒のハイペース。重馬場だったことを勘案すると、かなり厳しいラップ形態だった。
勝ったオオバンブルマイは、スピードランク2位だったように、本質的には高速決着に向くスピードタイプ。それが、この馬場でパフォーマンスを下げることなく能力を発揮できたのは、前走の朝日杯FSの敗戦が糧になっている。
敗戦を次に生かせる学習能力と、どんな馬場にも対応できるセンスの良さは今後もアドバンテージになるだろう。
◎ヤクシマは、外から好スタートをきって、鞍上のルメール騎手が内へいれようとしたところ、キックバックを嫌ったか首を振って嫌がる素振りを見せていた。中団の外目を追走して直線に向いたものの、脚を伸ばせず1.1秒差の12着に大敗。時計がかかる分には問題ないが、馬場の悪化はダメなのかもしれない。
1番人気△ユリーシャは、前記の通りのハイペースを演出し、最後は脚を失くして11着。このハイラップで残せるほどの力は、さすがになかった。ただ、瞬発力勝負では分が悪いタイプなので、鞍上の松山騎手の判断は間違っていない。次も同じような競馬で楽しませてほしい。