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不得手の高速決着を制したヴィブロスの成長力【秋華賞のタイム分析】

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こんばんわ、ウキョーです。
秋華賞は、例年通りの高速決着となりました。
結果は、時計勝負が不得手のヴィブロスが勝ち、時計勝負でこそのビッシュが惨敗と、明暗を分ける形となりました。

各開催場の馬場差

10月15日(土)
東京 芝 -0.1 
東京ダート-0.4 
京都 芝 -1.2 
京都ダート-0.8 
新潟 芝 -0.3 
新潟ダート+0.3 

各開催場の馬場差

10月16日(日)
東京 芝 +1.4 
東京ダート+0.2 
京都 芝 -1.2 
京都ダート-0.5 
新潟 芝 -0.6 
新潟ダート+0.1 

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

 
東京は、先週の雨の影響が残っているのか、芝は土日ともに時計がかかっており、とくに日曜の芝は想定以上に時計がかかっていた。ダートは、ほぼ基準通り。
京都は、芝もダートも時計が速くなっており、秋華賞も例年通りの高速決着となった。
新潟は、開幕週のわりには時計がかかったが、芝の時計はそれでも基準よりは速い。ただ、ダートは思いのほか時計がかかっている。

不得手の高速決着を制したヴィブロスの成長力/秋華賞

×ヴィブロスが、姉ヴィルシーナの雪辱を果たした秋華賞から振り返る。

馬場差-1.2で、レースタイム差-0.9。

京都芝2000mはそもそも時計が速いコースなので、レースタイム差-0.9はかなりの高速決着である。
この時計になると、時計勝負に対応できない馬たちに出番はない。その代表格が、4着に負けたジュエラーと、5着に負けたレッドアヴァンセの2頭である。

逃げたクロコスミアのペースは1000m通過59.9秒のペースで、良馬場の京都芝2000mとしては超スローペースといっていい。
この時点で、後方勢と瞬発力のない先行勢にはかなり厳しくなった。

勝った×ヴィブロスは、それほど時計勝負に強いタイプではないが、コース得意の福永騎手が有利枠を利して、この上ないポジション取りと展開に持ち込んだことが最大の勝因。
このペースでも折り合いは問題なく、ラスト11.7秒の瞬発力勝負を、自身はラスト3F33.4秒の最速上がりで差し切った。
平均やや速めだった紫苑S(中山芝2000m)では、○ビッシュに後れをとっており、瞬発力勝負の方が持ち味が生きるのだろう。

その紫苑S勝ちの○ビッシュは、1番人気を大きく裏切る10着惨敗。
紫苑Sがレースタイム差-1.7で、時計勝負に強いはずなのに、直線に入るとまったく反応できなかった。

オークスが同じように瞬発力勝負だっただけに、展開が向かなかったわけでもなく、ラップを振り返っても特筆すべきところもない。
敗因がよくわからないが、走る気になっていなかったということだろう。仕上げに失敗したか、もしくは輸送が予想以上に堪えたか。
見限るには早いが、次走を慎重に見ておきたい。

本命にした◎パールコードは、半馬身差の2着。
×ヴィブロスとの差は、瞬発力勝負への対応力に尽きる。
◎パールコードは、フローラS(東京芝2000m)のようなハイペースから長く脚を使うタイプなので、今回の2着は負けてなお収穫大といえよう。

あとは、掛かりっぱなしで3着に残った▲カイザーバルは、距離短縮で見直したい。


時計がかかって明暗を分けた人気馬3頭/府中牝馬S

土曜の東京で行われた府中牝馬Sを振り返る。

馬場差-0.1で、レースタイム差+0.6。

先週の雨の影響が残ったのか、かなり時計がかかっており、府中牝馬Sもレースタイム差プラスとなっている。

この時計では、時計勝負に強い◎スマートレイアーには厳しい。
馬場が回復するだろうと思っていたが、残念な結果となった。

勝った○クイーンズリングは、抜群の安定感。時計が速すぎると甘くなるタイプなので、時計面で恵まれた面は否めないが、スローペースの瞬発力勝負で1馬身半差は強い。

それよりも、2着のマジックタイムに驚いた。時計が速くなってこそのタイプで、戦績項目もマイナス。
第10Rまでの時計を見て、◎スマートレイアーもそうだが、マジックタイムにも無理レースだと思った。
それが、前半から絶好のポジション取りで、ラストも33.8秒と脚色は衰えなかった。
不得手なはずの東京芝1800mで、これだけのパフォーマンスなら、次走のエリザベス女王杯でも面白い存在になりそうだ。

この時計でもっとも割を食ったのが、12着大敗の×ハピネスダンサーである。
時計が速くなるコースに替わって、改めて見直したい。

 

2歳戦の注目馬はエピカリス/プラタナス賞(東京ダ1600m)

先週の2歳戦で、もっとも見どころがあったのは、土曜の東京第9Rに行われたプラタナス賞(ダ1600m)である。

馬場差-0.5で、プラタナス賞のレースタイム差が-1.2。

この日のレースで、芝ダートともにレースタイム差が-1.0より速かったのは、プラタナス賞と第8Rの1000万下(ダ2100m)の2レースだけ。
この時期の2歳戦で、良馬場の東京ダ1600mが1分37秒台になるのは珍しく、かなり速い時計である。7馬身差の圧勝も納得できる。
ちなみに37秒台で走ったのは、過去にアジアエクスプレス、オーブルチェフ、エスケーカントリー、アイアムツヨシの4頭だけ。このうち、3頭がオープン入りしている。

エピカリスも、時計が速いコースならオープンでも即通用するだろうし、古馬になっての成長力が楽しみでしかたない。
 
 

次走の注目馬・エンドレスシャイン

土曜 新潟第11R 妙高特別・ダ1200m 3着エンドレスシャイン

新潟ダ1200mはそもそも時計が速いコースだが、この日の新潟ダートは馬場差+0.3と時計がかかっており、妙高特別のレースタイム差も+0.1と遅かった。

これでも基準タイムよりは速いのだが、時計勝負を見越して新潟への遠征を決めた馬にとっては想定外だっただろう。

妙高特別のスピードランク上位3頭は、上からシェアード(10着)、ゼンノサーベイヤー(6着)、エンドレスシャイン(3着)である。

この3頭のなかで、もっとも頑張ったのが○エンドレスシャインである。
先行馬有利のコースで、しかも時計が向かない中、4角12番手からラスト36.4秒で3着まで差し込んでこれたのは、力上位。

今回は勝った◎ボンボンキャストにコンマ6秒差離されてしまったが、時計が速くなるコースなら頭まである。
 

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