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【回顧】ここまで時計を速くする必要が本当にあるのか?【オークスのタイム分析】

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オークスは、ジェンティルドンナのレコードをコンマ8秒も更新するレースレコードとなりました。
ここまで速いと、もはやレコードにはなんの価値もなく、ただただ時計勝負に強い馬たちだけの争いになってしまいます。
3歳牝馬の身で、この時計で走らされてはたまったものではありません。

各開催場の馬場差

5月18日(土)
   東京 芝-1.4
   東京ダート+0.1
   京都 芝-0.9
   京都ダート+0.3
   新潟 芝+0.1
   新潟ダート+0.4
5月19日(日)
   東京 芝-1.6
   東京ダート+0.1
   京都 芝-1.4
   京都ダート+0.4
   新潟 芝+0.1
   新潟ダート-0.1

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

先週の東京は、芝が相変わらずの高速馬場で、時計勝負に対応できないとどうにもならない。ダートは、土日ともに若干時計がかかっていた。

京都は、土日ともに芝の時計は速かったが、ダートは時計がかかっていた。

新潟は、芝もダートもほぼ基準通りだった。

別路線組のワンツーで桜花賞組のレベルは?/オークス

オークスは、先週のヴィクトリアマイルに続く高速決着で、○ラヴズオンリーユーがレースレコードの2.22.8で制した。

馬場差-1.6で、レースタイム差-3.8。

日曜の東京芝はかなりの高速馬場だったが、オークスのレースタイム差-3.8は、3歳牝馬が走ってはいけないと思えるほどの超高速決着である。
ラップも、最初の1Fが12.5秒でもっとも遅く、あとはすべて12.3秒以下のハイラップ。これでは、いくら高速馬場とはいえ、先行集団には厳しい。
これを、上がり最速の34.5秒で勝ち切った○ラヴズオンリーユーは強かった。

しかし、勝った○ラヴズオンリーユーより、4番手追走から最後まで食い下がったカレンブーケドールの方がインパクトは強かった。
同馬を無印にしたのは、前走のスイートピーSのレベルに疑問があったからだったが、終わってみれば、時計勝負に強いスピードタイプの同馬が、時計がかかったスイートピーSを勝ち切った事実を評価するべきだった。

◎シャドウディーヴァは、直線に入ったときには手応え抜群に見えたが、半ばからは脚色が一緒になってしまい、コンマ5秒6着まで。
時計勝負に強いスピードタイプなので、この時計が敗因ではない。ただ、まだ1勝馬ということを考えれば、最後の最後で地力が足りなかったということだろうか。この経験が次走以降の糧になれば、今以上の成績は見込める。

さて、桜花賞組の最先着は、桜花賞3着馬の×クロノジェネシスが、ここでも3着。
これで桜花賞組のレベルを疑問視する声も聞こえるが、オークスでこの走破タイムだと、実力以上に距離適性が求められる。したがって、桜花賞組が弱かったわけではなく、よりスタミナを要求されたことで最後の最後に力尽きたといえる。決して、彼女たちが弱いのではないと思う。




チュウワウィザード時計に価値はないが勝利には価値あり/平安S

土曜の京都で行われた平安Sは、○チュウワウィザードが58キロを背負いながら貫録の勝利を収めた。

馬場差+0.3で、レースタイム差+0.5。

土曜の京都ダートはそれほど時計は速くならず、平安Sもレースタイム差+0.5まで。G3戦のタイムとしては物足りない。

レースは、逃げる◎サンライズソアが逃げるところに、マイネルオフィールが早めにプレッシャーをかけたことで、ラップは遅かったものの、先行集団には厳しい流れとなった。

○チュウワウィザードは、いつもより後方に控えながら、上がり次点の36.5秒の末脚で、ハナ差競り勝った。
レースレベル自体はそれほど評価できないが、58キロで勝ち切ったことは評価できる。これで、斤量負けしないこともわかったし、最後まで脚色が鈍らないことも証明できた。いよいよG1獲りが現実味を増してきた。

◎サンライズソアは、早めのプレッシャーに負けてコンマ6秒差の5着。今回は展開が厳しかったが、それでも大負けせずに力は見せられた。

3歳戦の注目馬はサトノギャロス/500万下(京都ダ1200m)

先週の3歳戦で、もっとも見どころがあったのは、日曜の京都第6Rに行われた500万下(ダ1200m)である。

馬場差+0.4で、レースタイム差-0.5。

日曜の京都ダートは時計が出ない馬場だったが、サトノギャロスの勝った500万下のレースタイム差-0.5は及第点以上。

レースは前半600m34.8秒-後半600m37.2秒のハイペースで、ラスト3Fが12.2秒-12.4秒-12.6秒の消耗戦だった。勝ったサトノギャロスは、このラップを2番手追走から2着以下に5馬身差だから、ここでは力が違った。

これなら、昇級しても即通用。オープンでも好勝負できそうだ。

次走の注目馬・ライオンボス(韋駄天S・新潟芝1000m)

日曜 新潟第11R 韋駄天S・芝1000m 1着ライオンボス

馬場差+0.1で、レースタイム差-0.8。

レースタイム差は距離が短くなるほど差が出なくなるのだが、韋駄天Sのレースタイム差-0.8はかなり速かった。
レースラップも、テンの3Fが11.8秒-9.9秒-10.2秒のハイペースで、いくら逃げ馬に有利な千直と言えども、逃げた◎ライオンボスにとっては厳しい展開だったはず。 それなのに、最後は鞍上の鮫島駿騎手が後続に目をやる余裕まで見せての勝利である。

3走前、4走前に1000万クラスで2ケタ着順を叩いていたとは思えない変わり身である。よっぽど千直が合っているのだろう。アイビスSDでも注目したい1頭だ。


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