こんばんわ、ウキョーです。
好メンバーが揃った札幌記念。上位拮抗の混戦模様と思いきや、プログノーシスの圧勝という形で閉幕しました。秋のGI戦線へ弾みをつける勝利となりました。
各開催場の馬場差
新潟 芝 | -1.6 |
新潟ダート | -0.1 |
小倉 芝 | -1.6 |
小倉ダート | -0.6 |
札幌 芝 | +0.3 |
札幌ダート | +0.2 |
新潟 芝 | -1.9 |
新潟ダート | +0.7 |
小倉 芝 | -0.9 |
小倉ダート | -1.4 |
札幌 芝 | +2.6 |
札幌ダート | -0.9 |
※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。
先週の新潟は、土日ともに芝は高速で、ダートは時計がかかっていた。
小倉は、芝もダートも時計が速かった。
札幌は、雨の影響で芝はかなり時計がかかっており、とくに日曜はタフなコンディションとなった。ダートは土曜は時計がかかっていたが、日曜は高速馬場となった。
圧巻の強さを見せたプログノーシスが秋への飛躍を誓う/札幌記念2023回顧
馬場差+2.6、レースタイム差+1.5
日曜の札幌芝は時計がかかっており、札幌記念もレースタイム差+1.5と、かなり時計を要していた。
大外からユニコーンライオンがハナを奪い、アフリカンゴールドが追随する形となり、前半1000m60.4秒-後半1000m61.1秒の平均ペース。2F目に10.9秒のハイラップを刻んだが、その後はすべて12秒台だから、相当にタフな馬場コンディションだったことがわかる。
勝った×プログノーシスは、二の脚がつかずに後方13番手から。ペースが緩んだ1000m付近から楽にポジションを上げて、4角では2番手まで進出。そこから外へ出して後続を突き放しにかかり、上り最速36.0秒で2着以下に4馬身差だから、力が違った。
本質的には高速決着に向くスピードタイプなだけに、この馬場でこれだけのパフォーマンスを見せるとは驚きである。ロングスパートを決めつつ、速い上りも繰り出せるのだから、潜在能力はすさまじい。GI戦線でも十分に上位争いになるはずだ。
◎トップナイフは、スタート一息だったが、鞍上の横山和騎手は狙っていたかのようにすぐに最内目指して馬を誘導。コーナーリングを利用して中団6番手まで進出すると、×プログノーシスがポジションを上げるのと同時に動き出し、4角では先頭に立つ積極策。
早めに目標になった分、最後は甘くなってしまったが、それでも強敵相手に2着確保は上出来。多少スタートに難があるものの、自分のリズムで走れれば、念願の重賞制覇も遠くはないだろう。
1番人気▲ジャックドールは、ユニコーンライオン、アフリカンゴールド、〇ウインマリリンを先に行かせて4番手追走。折り合いも問題なく絶好の展開に思えたが、残り600m付近でバテはじめた〇ウインマリリンとアフリカンゴールドの間を割ろうとしたところ、×プログノーシスに先に行かれてしまい、万事休す。
結局、大外を回らざるを得なくなり、ここで一旦ブレーキを踏まされたのが痛かった。▲ジャックドールは時計勝負に強いスピードタイプでもあり、この馬場コンディションで、勝負どころで不利を被ってしまっては敗戦もやむなし。次走以降の巻き返しに期待したい。
ハイペースの高速決着を制し、ジャスパークローネが重賞連勝/北九州記念2023回顧
馬場差-0.9、レースタイム差-0.2
日曜の小倉芝は高速馬場となっており、北九州記念もレースタイム差-0.2。小倉芝1200mはそもそも時計が速いので、基準タイム差にすれば-0.9だから及第点は与えられる。
×ジャスパークローネが逃げ切り勝ち。抜群のスタートを切ると、2F目10.4秒のハイラップで主導権を握ると、前半600m32.9秒-後半600m34.4秒のハイペース。
ラスト1Fで失速したものの、それでも11.9秒で走り切っているのだから、スプリント適正は抜群といっていい。前走のCBC賞から2キロ増でも、まったく意に介さない完勝とくれば、今後のスプリント戦線でも楽しみになってくる。
◎スティクスは、スタートはまずまず良かったが、×ジャスパークローネに2F目10.4秒を刻まれてしまっては仕方ない。あそこで逃げ争いに加わってしまったら、その時点で自滅は確定だし、レースをぶっ壊しかねない。結局リズムを崩してしまうのだが、幸騎手の判断を責めることはできない。
1番人気〇ママコチャは、好位5番手追走から、ラスト33.9秒で上がったものの、×ジャスパークローネには半馬身及ばなかった。とはいえ、初のスプリント戦でもスピードは如何なく発揮できた。今後スプリント戦線に腰を据えるのかはわからないが、次走も注意が必要だろう。