こんばんわ、ウキョーです。
朝日杯FSは断トツ人気のグランアレグリアが3着に負け、2番人気のアドマイヤマーズが無傷の4連勝でG1制覇を成し遂げました。グランアレグリアは、最後の直線で内ラチを頼って走っていたように、キャリアの浅さが出てしまいました。
各開催場の馬場差
中山 芝 | -1.1 |
中山ダート | -0.1 |
阪神 芝 | -0.2 |
阪神ダート | -0.9 |
中京 芝 | -1.3 |
中京ダート | -0.1 |
中山 芝 | +0.1 |
中山ダート | -0.5 |
阪神 芝 | -0.9 |
阪神ダート | -0.4 |
中京 芝 | -1.0 |
中京ダート | -0.2 |
※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。
先週の中山は、先週と同じように土曜の芝は時計が速かったが、日曜になって時計がかかっている。ダートはほぼ基準値。
阪神は、芝もダートも土日ともに時計が速かった。
中京は、土日ともに芝の時計は速かったが、ダートはそれほど速くならなかった。
4戦無敗アドマイヤマーズの今後の課題/朝日杯FS
ダントツ人気を集めた紅一点の○グランアレグリアが3着に負け、勝ったのは2番人気アドマイヤマーズだった。
馬場差-0.9で、レースタイム差-0.9。
日曜の阪神芝は時計が速くなっており、朝日杯FSもレースタイム差-0.9の好時計決着となった。
×イッツクールの逃げは、前半800m47.7秒-後半800m46.2秒のスローペースで、レースの上がりが34.4秒の瞬発力勝負となった。
このラップで、3番手追走のアドマイヤマーズが33.9秒で上がってしまっては、他馬の付け入る隙はない。
レース運びは完璧。スタート抜群で、さっと好位に取り付けられる脚もあり、折り合いも完璧だった。さらに、ルメール騎手の仕掛けに瞬時に反応するセンスも含め、完成度の点で他馬を上回っていた。
これで、当面の目標は皐月賞(中山芝2000m)になるだろうが、今後の課題は距離の克服だろう。ダイワメジャー産駒は、ここまで2000m以上の重賞で勝鞍がない。
おそらく、皐月賞の後はマイル戦線が主戦場になるだろうが、ここまでスローペースばかりで結果を出してきただけに、3歳馬相手ならなんとかなっても、消耗戦となったときに同じような脚を使えるかどうか。皐月賞の前にひと叩きするだろうが、そこで流れるペースを経験したいところだ。
逆に、若さを見せてしまったのが、1番人気を裏切って3着敗退の○グランアレグリアである。
直線抜け出してからアドマイヤマーズに並ばれると、そこから内へ逃げてしまい、ゴールするまで内ラチを頼りっぱなしだった。
キャリアの浅さを露呈した格好になってしまったが、この経験が糧になるはず。前向きに考えれば、この段階で課題がわかったのだから、来年へ向けて良い経験になった。
◎マイネルサーパスは、先頭に立つと気を抜く癖があり、あの位置が定位置。しかし、このペースではさすがに届かなかった。なんとかブレーキをかける癖が矯正してもらいたい。
ミスパンテールが地力を発揮/ターコイズS
土曜の中山で行われたターコイズSは、▲ミスパンテールが連覇を達成した。
馬場差-1.1で、レースタイム差-0.8。
土曜の中山芝は時計が速かく、ターコイズSもレースタイム差-0.8と及第点のタイム。
レースは、カワキタエンカが飛ばし、前半800m45.5秒-後半1000m47.2秒のハイペースとなった。
勝った▲ミスパンテールは、これまでの重賞3勝はスローの瞬発力勝負ばかりだっただけに、この結果にはビックリ。ヴィクトリアマイル(東京芝1600m)から惨敗が続いていたが、まだまだ成長している。牝馬限定戦なら、タイトルの上積みも可能だろう。
◎デンコウアンジュは、どうしても展開に左右にされる。今回も上がり最速の34.3秒で上がっているが、コンマ1秒届かなかった。
ペースが速すぎたのも、この馬向きではなかったが、牝馬戦ならまだまだ力上位。
2歳戦の注目馬はダノンキングリー/ひいらぎ賞(中山芝1600m)
先週の2歳戦で、もっとも見どころがあったのは、土曜の中山第9Rに行われたひいらぎ賞(芝1600m)である。
馬場差-1.1で、レースタイム差-1.8。
もっとも速いラップが最初の1F目12.4秒だから、かなりのハイペース。レースの上がり3Fは12.0秒-12.0秒-12.1秒の消耗戦で、勝ったダノンキングリーは8-8-5の位置取りから、ラスト35.5秒で2着以下に3馬身半差の圧勝。
デビュー戦(東京芝1600m)から、一気に時計を3秒以上短縮し、時計勝負への対応力も見せつけた。距離が延びるのはプラスとは言えないが、マイルまでなら重賞でも通用する。
次走の注目馬・タガノアム(三河S・中京ダ1400m)
日曜 中京第11R 三河S・ダ1400m 8着タガノアム
中京ダ1400mはもともと時計がかかるコースで、三河Sのレースタイム差は+0.2と、さらに時計がかかっており、時計勝負に強いスピードタイプには厳しかった。
勝った◎スマートダンディーこそスピードランク1位だったが、2着×メガオパールカフェが同9位で、3着▲メリートーンが同7位、4着ノーモアゲームが同8位、5着○スピーディクールが同5位である。
そんな中、スピードランク2位だった△タガノアムは、コンマ6秒差の8着。
△タガノアムは、昇級してから時計がかかるレースばかりで、まだ得意の時計勝負の舞台に立っていない。
時計が速くなるコースに替われば、準オープンでも出番はある。