こんばんわ、ウキョーです。
安田記念が終わり、今週から北海道開催も始まり、いよいよ夏競馬が始まります。
今週はエプソムCと函館SSの、2つの重賞が行われます。
今日は、エプソムCを展望していきたいと思います。
それでは、エプソムCの人気馬たちの死角について、重箱の隅をつついてみます。
同時に、穴馬になれる資格のある馬たちを探します。
東京芝1800mの傾向
有利枠 | 2枠・5枠・7枠・8枠 | |
不利枠 | 3枠・4枠・6枠 | |
脚質 | 差し・追込 | |
騎手 | 3割超 | ルメール騎手・M・デムーロ騎手 |
人気 | ルメール騎手 | |
人気薄 | 武豊騎手・柴田善騎手 |
予想優先順位 | ||||
1位 展開 | 2位 戦績 | 3位 タイム | 4位 騎手 | 5位 コース |
東京芝1800mは、ほぼ基準タイム通りだが、オープンになると一気に時計が速くなるコース。先週の東京芝も高速馬場だったので、今週も時計がかかることはないだろう。
差し・追込馬に有利なコースで、とくに逃げ切りは至難の業。東京芝1800mで行われるOPレース(重賞含む)で逃げ切ったのは、直近では2018年の毎日王冠を勝ったアエロリットまで遡る。
有利枠は2枠、5枠、7枠、8枠で、不利枠は3枠、4枠、6枠
連対率3割を超える騎手はルメール騎手(アルジャンナ騎乗予定)と、M・デムーロ騎手(シュリ騎乗予定)。
人気で安定しているのは、ルメール騎手(アルジャンナ騎乗予定)。
人気薄なら武豊騎手(マイラプソディ騎乗予定)と、柴田善騎手(プレシャスブルー騎乗予定)。
エプソムCで人気、話題になりそうな馬
アドマイヤビルゴ 評価:B
戦績ランク5位 スピードランク9位
相性の良いコースで【2 0 0 1】と安定感はまずまず。勝鞍は、若葉SとアンドロメダS。掲示板を外したのは、前走の大阪杯9着。
アンドロメダSがレースタイム差-0.8の高速決着で、時計勝負になっても対応できるスピードはある。ただ、レースタイム差-2.8だった日経新春杯で10着に大敗しているため、スピードランクは伸びない。
アルジャンナ 評価:S
戦績ランク2位 スピードランク4位
相性の良いコースで【1 2 0 0】と、キャリアは少ないが、1勝3連対なら悪くない。3着以下がないことで戦績ランクはトップクラス。前走のマイラーズCでは、レースタイム差-2.5の高速決着を2着好走と、時計勝負は得意の部類。騎乗予定のルメール騎手がコースを得意にしており、本命候補の筆頭。
ヴェロックス 評価:B
戦績ランク5位 スピードランク10位
相性の良いコースのトータル成績は【1 2 0 1】で、掲示板を外したことは一度もない。唯一の馬券圏外は、2歳時の東スポ杯2歳Sだけ。レースタイム差-2.8の高速決着だった日経新春杯で9着に敗れ、レースタイム差+0.4の神戸新聞杯2着と、どちらかというと時計がかかった方が良いタイプ。騎乗予定の浜中騎手がランク外なので、有利枠が欲しい。
ガロアクリーク 評価:B
戦績ランク5位 スピードランク12位
相性の良いコースのトータル成績は【1 0 0 1】と振るわないが、相性の悪いコースで走ったことがなく、これでも戦績ランクは5位。今回のメンバーは戦績項目が低レベルなので、同馬でも十分に対応できる。ただ、レースタイム差-1.2の菊花賞で9着に大敗し、3着好走のセントライト記念が同+1.9、ディセンバーSが同+1.7だから、時計がかかった方が良いタイプで、東京芝1800mに向いているとは言えない。
サトノフラッグ 評価:S
戦績ランク3位 スピードランク2位
相性の良いコースのトータル成績は【3 0 0 2】で、掲示板を外したのはデビュー戦(東京芝2000m)6着だけで、もうひとつの敗戦は皐月賞5着。弥生賞勝ちが含まれ、実績面では上位の扱い。スピードランク2位で、時計勝負の高速馬場も絶好の舞台。問題は、今年に入ってからの2戦が、ともに走るのをやめてしまっている点。昨季の疲れが取れていないのかもしれない。
シュリ 評価:A
戦績ランク12位 スピードランク2位
相性の良いコースで走ったことがなく、相性の悪いコースで【3 1 0 3】と掲示板を外したことがない。ここを狙ったローテーションとは思えないほど、真逆の戦績を辿ってきている。前走の谷川岳Sはレースタイム差+0.9と時計がかかったが、昨年の納屋橋Sが同-2.1の高速決着で、時計が速くなっても大丈夫。騎乗予定のM・デムーロ騎手がコースを得意にしており、有利枠を引ければ上位争い可。
セダブリランテス 評価:C
戦績ランク12位 スピードランク14位
相性の良いコースでは中山金杯勝ちがあるだけ。相性の悪いコースでは早苗賞(新潟芝1800m)勝ちに、ラジオNIKKEI賞勝ちと、戦績面では他馬に劣る。時計面では、中山金杯がレースタイム差-0.1、ディセンバーSが同-0.2と、時計勝負に強いとは言えない。騎乗予定の石川騎手がランク外なので、好走するにはぜひとも有利枠が欲しいところ。
ヒュミドール 評価:C
戦績ランク5位 スピードランク19位
相性の良いコースでは1回しか走ったことがない。昨年のノベンバーS勝ちで、重賞だと可もなく不可もなし。そのときのレースタイム差は-0.6だが、今回のメンバーに入るとスピードランク19位と、時計はかかった方が良い。前走の新潟大賞典は、長距離を続けて使ったためか、最後までエンジンがかかることなく11着大敗。今回はさらに1F短縮となるが、前走で2000mを使ったことで、エンジンがかからないということはない。
ファルコニア 評価:S
戦績ランク3位 スピードランク4位
相性の良いコースで【2 1 0 0】の安定感で、とくに近3走でこの成績を上げており、ここは狙いすましたローテーション。前走の難波Sはレースタイム差-0.5と強調できないが、2走前の春日特別では同-0.9の高速決着を制しており、重賞メンバーに入ってもスピードは通用する。問題は、3歳時のスプリングS以来の長距離輸送となる点。とはいえ、騎乗予定は川田騎手。ヴェロックスではなくこちらを選んだのだとしたら、期待は高まる。
エプソムCの注目馬はヤシャマル
今回、戦績項目とタイム項目の両方でプラスを計上した馬は、アルジャンナ、サトノフラッグ、ファルコニア、ヤシャマルの4頭。
このうち3頭はすでに紹介したので、ここではヤシャマルを取り上げる。
相性の良いコースのトータル成績は【4 3 1 2】で、掲示板を外したのは昨年の汐留特別(中山芝2000m)6着だけ。その汐留特別がレースタイム差+0.6なので、時計が速くなる分には問題ない。
実際、このメンバーに入ってもスピードランクは堂々の1位。戦績面からもタイム面からも、ここは絶好の狙いどころ。
あとは、騎乗予定の木幡巧騎手がランク外なので、有利枠を引ければ万全。