こんばんわ、ウキョーです。
今日は新潟記念の分析をします。
夏競馬では、七夕賞、函館記念、小倉記念、新潟記念と4鞍のハンデ戦が行われます。
このハンデ戦のどれかを勝って、次走もハンデ戦に出走すると間違いなく斤量は増やされます。
その結果、連勝することが難しくなります。
連勝できたのは、過去25年間でイタリアンレッド(七夕賞53キロ1着→小倉記念55キロ1着)、オフサイドトラップ(七夕賞57キロ1着→新潟記念58キロ1着)、トランスワープ(函館記念54キロ1着→新潟記念56キロ1着)の3頭だけ。
今年は、アルバートドックが七夕賞を57キロで勝って、今回58キロ。
クランモンタナが小倉記念を54キロで勝って、今回56キロ。
マイネルミラノが函館記念を56キロで勝って、今回57.5キロ。
さて、今年は連勝できる馬がいるでしょうか。
新潟芝2000mの傾向
有利枠 | 1枠・2枠・4枠・8枠 | |
---|---|---|
不利枠 | 5枠・6枠・7枠 | |
脚 質 | 差し・追込 | |
騎 手 | 3割超え | - |
人 気 | 吉田豊騎手 | |
人気薄 | 石橋脩騎手・柴田善騎手 |
予想優先順位 | ||||
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1位 タイム | 2位 騎手 | 3位 戦績 | 4位 展開 | 5位 コース特性 |
新潟芝2000mは、同距離ではもっとも時計が速くなるコースで、時計勝負に対応できないと話にならない。
差し・追込馬に有利なコースで、逃げ切りはほぼ決まらない。
有利枠は1枠、2枠、4枠、8枠で、不利枠は5枠、6枠、7枠
連対率3割を超える騎手は、今回の騎乗徒弟のジョッキーにはいない。
人気で安定しているのは吉田豊騎手(ロンギングダンサー騎乗予定)。
人気薄なら柴田善騎手(メイショウナルト騎乗予定)か、石橋脩騎手(エーシンマックス騎乗予定)。
新潟記念で人気、話題になりそうな馬
アデイインザライフ 評価:B
戦績のトータルは「+3」で、出走登録馬中6位と可もなく不可もなし。
アデイインザライフは新潟は初参戦となるが、時計が速くなってこそのタイプで、新潟芝2000mは合っている。戦績項目にプラスはないが、相性の良いコースでは【2 0 2 1】と掲示板を外したことは一度もなく、マイナス材料にはならない。前走の常総S(中山芝2000m)は時計がかかるコースだったが、レースタイム差-0.9で勝ち切っており、時計が速くなった方が良い。準オープンを勝ったばかりだが、3歳時には弥生賞でトゥザワールドからコンマ4秒差の3着と走っており、ハンデ差を活かせば上位争いも可能。
アルバートドック 評価:B
戦績のトータルは「+5」で、出走登録馬中2位とかなりのアドバンテージ。
アルバートドックは、相性の良いコースのトータル成績が【4 2 1 2】で、掲示板を外したのは前々走のエプソムC(東京芝1800m)の7着だけ。そのエプソムCがレースタイム差+0.2だったように、どちらかというと時計が速くなった方が良いタイプ。ただ、今回は時計が速い新潟を目標にしてきたスピードタイプが多く、アルバートの時計では若干物足りない。騎乗予定の戸崎騎手がランク外なので、好走するには有利枠がほしい。
エキストラエンド 評価:B
戦績のトータルは「+-0」で、出走登録馬中8位と可もなく不可もなし。
エキストラエンドは、時計勝負に強いタイプで、新潟芝2000mは合っているはずなのだが、相性の良いコースで【2 0 1 7】とイマイチな成績。左回りには問題ないはずなので、どうも新潟芝2000mだけがよろしくない。近走はマイル戦線で好走してきたので距離不安がささやかれるが、相性の良いコースである東京芝2400mで行われた南武特別(1000万下)を勝っているように、距離に関しては問題ない。むしろ問題は、何度も何度も言うが、騎乗予定の岩田騎手だろう。
クランモンタナ 評価:D
戦績のトータルは「-6」で、出走登録馬中15位とまったく走れていない。
クランモンタナは、相性の良いコースで【3 2 1 12】と、着外が多すぎて大幅なマイナス。ただ、前走の小倉記念(小倉芝2000m)が相性の良いコースなので、臨戦過程は好感が持てる。しかし、その小倉記念のレースタイム差が+1.3だったように、時計がかかって脚が伸びるタイプなので、新潟芝2000mには向いていない。また、冒頭でも書いたとおり、小倉記念54キロから今回は56キロに斤量が増えるのはマイナス材料。騎乗予定の和田竜騎手がランク外だし、たとえ有利枠を引けても今回は静観が妥当。
ダコール 評価:B
戦績のトータルは「+5」で、出走登録馬中2位とかなりのアドバンテージ。
ダコールは、相性の良いコースのトータル成績が【3 4 4 9】で、掲示板を外したのは昨年と一昨年の新潟記念(新潟芝2000m)の2回だけ。去年の新潟記念は苦手な重馬場で行われたもので、一昨年の新潟記念はレースタイム差+0.2と時計がかかったもの。ダコールは時計が速い方が良いタイプなので、どちらの敗戦も酌量の余地があるだけに、戦績面のアドバンテージは大きい。ただ、アルバートドックと同じように、今回のメンバーに入ると若干スピード不足なので、有利枠は欲しいところ。
バーディーイーグル 評価:C
戦績のトータルは「+-0」で、出走登録馬中8位と可もなく不可もなし。
バーディーイーグルは、ずっとダートで走ってきたので芝のキャリアが浅く、相性の良いコースでは【1 0 0 1】で、初オープンだった前走の七夕賞(福島芝2000m)の敗戦がマイナス材料になっている。また、時計が速くなると甘くなってしまうので、新潟芝2000mへのコース替わりは決して有利ではない。それでも、騎乗予定の蛯名正騎手がコースを得意にしており、騎手項目の優先順位が高い新潟芝2000mなら、有利枠を引ければ好走も可能。
ベルーフ 評価:B
戦績のトータルは「+5」で、出走登録馬中2位とかなりのアドバンテージ。
ベルーフは、相性の良いコースで【1 2 0 2】とそれほど強調できない成績だが、相性の悪いコースで【0 0 0 4】とまったく走れておらず、新潟芝2000m向きと考えていいだろう。時計勝負に強いタイプでもあり、さらに騎乗予定の田辺騎手はコースを得意にしている。これで有利枠を引ければ鬼に金棒、と言いたいところだが、前走の小倉記念2着からハンデが1キロ増の57キロになるのは見込まれた感じ。56.5キロで止まると思っていただけに、この0.5キロがどこまで響くか。
マイネルミラノ 評価:C
戦績のトータルは「-4」で、出走登録馬中14位とまったく走れていない。
マイネルミラノは、相性の良いコースで【1 3 1 8】と4連対しているものの、着外8回と多すぎる。また、相性の悪いコースで【4 1 0 4】と好走歴が多く、新潟芝2000mにはハッキリ向いていない。その戦績が示す通り、時計がかかる馬場に向くタイプでもあり、時計面からも新潟芝2000mでは推しにくい。また、逃げ切りが難しく、前に行く馬が総崩れになるケースも多いコースなだけに展開も厳しくなりそうで、今回はお客さん。
ルミナスウォリアー 評価:B
戦績のトータルは「+3」で、出走登録馬中6位と可もなく不可もなし。
ルミナスウォリアーは、相性の良いコースのトータル成績が【2 3 1 1】で、掲示板を外したのは初オープンだった前走の七夕賞(福島芝2000m)8着だけだが、その七夕賞で1.3秒離されてしまっているのが、オープンでの力関係の面でマイナス材料になっている。ただ、とにかく時計が速くなってくれないとダメなタイプなので、その点では新潟芝2000mに替わるのは良さそうだし、前有利の福島芝2000mより今回の方が展開面でもピッタリ。あとは、騎乗予定の柴山騎手がランク外なので、有利枠が欲しい。
新潟記念の注目馬はロンギングダンサー
今回、戦績項目とタイム項目の両方でプラスを計上し馬がおらず、次点扱いのロンギングダンサーを取り上げる。
ロンギングダンサーは、相性の良いコースのトータル成績が【3 3 2 3】で、掲示板を外したのは前走の新潟大賞典(新潟芝2000m)6着だけ。
その新潟大賞典は、その前の中日新聞杯(中京芝2000m)で逃げたことが仇となり、いつもより行きたがっていたように見えた。あそこで休養に入れたのは、さすがのタイミングだったと思う。
時計面では柔軟に対応できるものの、今回はスピードタイプが揃っているだけに、ちょっと苦戦が予想されるが、騎乗予定の吉田豊騎手がコースを得意にしているので、その手綱さばきに期待したい。