各開催場の馬場差
福島 芝 | -0.8 | |
---|---|---|
福島ダート | +-0 | |
中京 芝 | -0.6 | |
中京ダート | -2.0 | |
函館 芝 | -1.6 | |
函館ダート | -0.8 |
福島 芝 | -0.3 | |
---|---|---|
福島ダート | -0.7 | |
中京 芝 | -1.6 | |
中京ダート | -1.9 | |
函館 芝 | -0.9 | |
函館ダート | -1.0 |
※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。
台風の影響で芝が重くなるのかと思ったら、そんなことはなく、とくに日曜の中京芝の速さはとんでもない。
福島は、芝は土曜の方が速く、ダートは日曜の方が速かった。
函館は土日ともに、芝もダートも速く、とくに土曜の芝は尋常じゃない速さだった。
やけにタフなレースとなった函館記念
日曜日の函館で行われた函館記念から振り返ってみる。
馬場差-0.9で、レースタイム差が-1.4。想定以上に時計が速くなり、時計がかかる馬場でこその◎マイネルミラノにはキツかった。
時計がかかって逆に良かったのが、1着ダービーフィズと2着ハギノハイブリッドである。
この2頭は、東京や京都のように時計が速すぎると走れないが、今回のように、本質的には時計が遅い馬場でタイムが速くなったときには強い。
それにしても、◎マイネルミラノの逃げは、2F目で10.8秒、1000m通過が58.6秒のハイペースで、後半もまったくラップが緩まずタフなレースとなった。
〇リベルタス(12着)にとっては、初めてのタフなレースとなり、経験の浅さを露呈してしまった。この経験が次走に生きればいいのだが、ストレスになる場合もあるので、次走で見極めたいところ。
1番人気で4着に負けたエアソミュールは、トップハンデ云々よりも、基準より速かったとはいえ、この時計ではまだまだ遅すぎる。コンマ7秒差なら、むしろ頑張っている。
勝ったバーバラは次走以降も期待
次は、福島で行われたバーデンバーデンCを見てみよう。
△ニザエモンの逃げは、前半600m通過が33.9秒の平均ペース。逃げ宣言をしていた×カハラビスティーが退いた理由はわからないが、△ニザエモンにとっては絶好の展開となった。
ただ、レースタイム差-0.2では、△ニザエモンにとっては若干タイムが遅い。5着ならまずまずの結果で、逃げられさえすれば重賞も見えてくる。
◎アミカブルナンバーは、いつも通りの位置から33.1秒の末脚でコンマ6秒差の7着。内田博騎手なら、もう一列前から競馬ができるかと思ったが、これからも展開待ちとなりそう。
勝ったバーバラは、不利枠を克服しての勝利は誉めていい。本質的には時計の速い馬場に向くタイプなので、この時計で勝ち切れたのは、バーバラにとって選択肢が増えた結果となった。
破格の時計で勝ち上がったタニセンビクトリー
今週で注目したいレースは、土曜日の福島第1R 2歳未勝利戦(芝1800m)。
馬場差-0.8で、レースタイム差-2.2は、1歳の未勝利戦では破格の時計。
勝ったタニセンビクトリーは、今後も時計の速い馬場での好走が期待できる。
タニセンビクトリーだけでなく、2着ビービーバーレル、3着ビレッジシャトルの2頭も、タイム的には非常に優秀で、次走は確勝級。
未勝利クラスなら、多少は時計がかかっても大丈夫だろう。
次走の注目馬・ベルニーニ
土曜 中京第11R マレーシアC(1600万下・芝2000m)8着ベルニーニ
マレーシアCは馬場差-0.6、レースタイム差+0.2。降級馬が多いこの時期の準オープンにしては、時計がかなり遅い。
そもそも時計のかかる中京芝2000mで、さらに時計がかかったマレーシアCでは、時計勝負に強い馬たちが揃って馬群に沈んだ。
ベルニーニは、速い馬場に向くタイプで、今回は明らかにコースが合ってない。
次走、小倉などの時計が速い馬場に替われば一変していい。