こんばんわ、ウキョーです。
今年は、皐月賞がレースタイム差-3.5の超高速決着でした。このように、皐月賞が超高速決着となった年のダービーは、皐月賞からの連勝が難しくなっています。2000年以降、皐月賞がレースタイム差が-2.5より速かったのは、ノーリーズン、ダイワメジャー、アンライバルド、ロゴタイプ、ドゥラメンテ、ディーマジェスティ、アルアイン、サートゥルナーリアの8頭で、二冠を制覇したのはドゥラメンテだけです。
超高速決着の皐月賞は、どちらかというとマイラー寄りの性質を持つのでしょう。そのため、皐月賞馬が距離延長を克服できず、マイラー性質のレースで敗れた距離延長にアドバンテージがある皐月賞敗退馬や、別路線組が台頭してきます。
ちなみに、上記のダービー馬はタニノギムレット(NHKマイルC3着)、キングカメハメハ(NHKマイルC1着)、ロジユニヴァース(皐月賞14着)、キズナ(京都新聞杯1着)、マカヒキ(皐月賞2着)、レイデオロ(皐月賞5着)、ロジャーバローズ(京都新聞杯2着)となっています。
今年のジャスティンミラノはどうなるでしょうか。
さて、私がダービーで思い出すのは、サニーブライアンですね。もっとも人気がなかった二冠馬。皐月賞勝ってるのに、ダービーではまさかの7番人気ですからね。今から考えると「買えたよなー」って思ってる人は多いのではないでしょうか。
![サニーブライアン](https://date-keiba.com/keiba/wp-content/uploads/2024/05/sunnybrian2-320x180.jpg)
東京芝2400mの傾向
有利枠 | 2枠・4枠・7枠・8枠 | |
不利枠 | 1枠・5枠・6枠 | |
脚質 | 差し・追込 | |
騎手 | 3割超 | ルメール騎手・川田騎手 |
人気 | ルメール騎手・菅原明騎手 | |
人気薄 | M・デムーロ騎手 |
予想優先順位 | ||||
1位 騎手 | 2位 タイム | 3位 展開 | 4位 戦績 | 5位 コース戦績 |
![東京芝2400m](https://date-keiba.com/keiba/wp-content/uploads/2023/10/tokyot2400m-320x180.jpg)
東京芝2400mは、本質的に時計が速くなる。先週のヴィクトリアマイルもレースタイム差-1.4の高速決着。今週の東京競馬場はずっと好天予報になっており、オークスも時計勝負に強いスピードタイプに分がありそうだ。
差し・追込に有利なコースで、逃げ切りは至難の業。条件戦ならたまに見かけるが、オープンとなると、2019年の青葉賞を逃げ切ったリオンリオン以来、逃げ切り勝利は出ていない。ダービーとなると、1980年以降ではアイネスフウジン、ミホノブルボン、サニーブライアンの3頭しかいない。
有利枠は2枠、4枠、7枠、8枠で、不利枠は1枠、5枠、6枠。
連対率3割を超える騎手は、ルメール騎手(レガレイラ騎乗予定)と川田騎手(シックスペンス騎乗予定)。
人気馬で買いたいのがルメール騎手(レガレイラ騎乗予定)と菅原明騎手(サンライズジパング騎乗予定)で、人気薄ならM・デムーロ騎手(コスモキュランダ騎乗予定)。
ダービー2024で人気、話題になりそうな馬
アーバンシック 評価:A
戦績ランク5位 スピードランク14位
相性の良いコースで走ったのは百日草特別1着だけだが、その百日草特別が秀逸だった。ラスト4Fがすべて11秒台で、なおかつ加速ラップという異常な記録。これをほぼ最後方から、上り最速33.2秒で差し切ったから強かった。
前走の皐月賞は、京成杯2着以来の実戦だったが、コンマ4秒差の4着好走。スタートがあまり良くなかったが、1000m通過57.5秒のハイペースを上り34.1秒を繰り出しており、力は見せつけた。ただ、スピードランク14位なので、時計が速い今の東京芝には向いていない。
コスモキュランダ 評価:D
戦績ランク14位 スピードランク6位
相性の良いコースで走ったのは、京都2歳S8着だけ。その後、1勝クラス2着→弥生賞1着→皐月賞2着と実績を重ねているが、その3戦はいずれも相性の良いコースではないので、今回に限ってはその実績がアドバンテージになることはない。
レースタイム差-3.5の超高速決着となった皐月賞で2着に来ているように、時計勝負になっても問題ない。それまでの戦歴で速い決着を経験していないので、スピードランクは6位止まりだが、皐月賞を見る限り時計勝負になった方が良い。
ゴンバデカーブース 評価:C
戦績ランク11位 スピードランク7位
東京マイルしか走ったことがなく、ローテーションとしては最悪。少なくとも2000年以降、この手のタイプでダービーで連対できた馬はいない。サトノレイナスの5着が最高である。ホープフルSを取り消している分、過去の馬たちとは違うが、それでもローテーションには疑問符がつく。
レースタイム差-2.0だったサウジアラビアRCを勝っているように、時計勝負に対応できるスピードは持ち合わせている。ただ、年明けで1回しか走っておらず、そのNHKマイルCで連を外しているため、スピードランクは7位まで。多少時計がかかった方が良い。
シックスペンス 評価:D
戦績ランク14位 スピードランク9位
3戦無敗でダービーに駒を進めてきたが、前走のスプリングSが相性の悪いコースで、ダービーを勝つためのローテーションとは思えない。相性の良いコースでは走った経験すらなく、潜在能力の高さは認めても、今回に限っては静観が妥当。
前走のスプリングSがレースタイム差+0.2。中山芝1800mはそもそも時計がかかるコースで、基準タイム差にすると+1.8と、GIメンバーに入ると明らかにスピードが足りない。相当に時計を詰めてこないと苦戦は必至。
ジャスティンミラノ 評価:S
戦績ランク3位 スピードランク1位
相性の良いコースでは、新馬戦(東京芝2000m)1着、共同通信杯1着と、今回のメンバーでは胸を張っていい実績を誇る。相性の悪いコースで走ったことはなく、ダービー制覇へのローテーションとしては理想的といえる。
前走の皐月賞では、レースタイム差-3.5という超高速決着を制しており、今回もスピードランクは堂々の1位となっており、時計が速い今の東京芝は絶好の舞台となる。その皐月賞はメイショウタバルの離し逃げだったとはいえ、ハイペースで結果を出したことも今回につながるはず。
シュガークン 評価:A
戦績ランク1位 スピードランク9位
相性の良いコースで【3 0 0 0】のパーフェクト戦績。さらに、相性の良いコースで行われた未勝利戦(阪神芝2000m)1着→大寒桜賞1着→青葉賞1着というローテーションも完璧で、まさにここ照準の臨戦過程といえる。
前走の青葉賞がレースタイム差-0.1と、そこまで速くないように見えるが、青葉賞史上5位タイと、それほど悪くない。とはいえGIメンバーに入るとスピードランク9位なので、やはり時計は若干かかってほしいところ。
ダノンエアズロック 評価:S
戦績ランク1位 スピードランク2位
相性の良いコースで【3 0 0 0】の安定感。中身は新馬戦(東京芝1800m)1着、アイビーS1着、プリンシパルS1着と、重賞で勝ち負けしてきた経験がないだけに、実績面ではシュガークンに劣るが、戦績面からはプッシュできる。
前走のプリンシパルSがレースタイム差-0.1で、アイビーSがレースタイム差+0.4と、高速決着で結果を出しているわけではないが、新馬戦のレースタイム差-2.8が強烈。それだけでスピードランク2位だから、その潜在能力は確かだ。
ダノンデサイル 評価:D
戦績ランク14位 スピードランク9位
相性の良いコースで走ったのは、京都2歳S4着の一度だけ。その京都2歳Sはレースタイム差-1.6の超高速決着。それを11番人気の低評価ながら、勝ったシンエンペラーとはコンマ1秒差だから、潜在能力は上位のものがある。とはいえ、戦績面からは強く推せない。
皐月賞は、スタート直線に跛行を発症して無念の除外となってしまい、実質、京成杯以来のレースとなってしまった。1986年以降、最長のローテーションでもフサイチコンコルドのすみれSだから、臨戦過程は常識的に考えて厳しいと言わざるを得ない。
メイショウタバル 評価:C
戦績ランク11位 スピードランク7位
相性の良いコースで走ったのは、新馬戦(京都芝2000m)4着と、未勝利戦(阪神芝2000m)1着の2回だけ。勝っているとはいえ、それが未勝利戦だけでは戦績ランクは伸びづらい。ランク11位では強くは推せない。
前々走の毎日杯では、重馬場で馬場差+0.6と時計がかかっていた中で、レースタイム差-1.6という信じられない時計で逃げ切っており、気分よく行ければ侮れない。ただ、コース傾向でも書いたように、このコースで逃げ切るのは至難の業だ。
レガレイラ 評価:A
戦績ランク5位 スピードランク14位
相性の良いコースで走ったのは、アイビーS3着だけ。相性の悪いコースでは走っていないのは強材料だが、これだけでは戦績面でアドバンテージにはならない。
ホープフルSがレースタイム差-1.8の超高速決着で、時計勝負に対応できるスピードは持ち合わせている。しかし、レースタイム差-3.5の皐月賞で6着に敗退してしまったため、スピードランクは14位まで順位を下げている。今回は、相対的に時計がかかった方がアドバンテージにはなる。
ダービー2024の注目馬はシンエンペラー
![](https://date-keiba.com/keiba/wp-content/uploads/2024/05/yayoisho2024.jpg)
今回、戦績項目とタイム項目でプラスになっているのはサンライズアース、シンエンペラー、ジャスティンミラノ、ダノンエアズロックの4頭。ここで取り上げるのは、騎乗予定の坂井騎手がランクインしているシンエンペラーだ。
戦績ランク3位 スピードランク4位
相性の良いコースで走ったのは、京都2歳S1着だけ。その京都2歳Sがレースタイム差-2.0の超高速決着を制しており、時計勝負は願ってもない舞台となる。また、京都2歳Sで持続力を見せつけ、新馬戦では究極の瞬発力を見せつけており、どんな展開でも脚を使えているのは、何よりの強みとなる。
また、個人的には坂井騎手の連続騎乗はアドバンテージになると見ている。同馬は京都2歳SもホープフルSもスムーズさを欠いており、弥生賞と皐月賞でも反応の悪さを見せていた。それだけに、連続騎乗で良さが出ると思う。