こんばんわ、ウキョーです。
今年のエリザベス女王杯は、例年と違って阪神芝2200mで行われます。阪神芝2200mといえば、とにかく上りがかかるタフなコースです。
瞬発力勝負で好走してきた馬たちには厳しいコースです。
エリザベス女王杯で思い出すのは、2009年の勝ち馬クィーンスプマンテです。春に1000万下を勝ち、夏の札幌で格上挑戦でオープン勝ち。京都大賞典を叩いて、本番は11番人気での勝利。
テイエムプリキュアと、後続に20馬身くらいの差をつける大逃げ。後続は、人気のブエナビスタやブロードストリートを意識して動くに動けず、してやったりの逃げ切りでした。
ブエナビスタに騎乗していた安藤勝騎手は「道中、逃げ馬との差が確認できず、見えたときにはとんでもなく前にいた」と話していたのが印象的でした。
このときの馬券とったんですよね。軸はテイエムプリキュアの方でしたが、数少ない10万馬券だったので、今でもよく覚えています。
阪神芝2200mの傾向
有利枠 | 3枠・6枠・7枠・8枠 | |
不利枠 | 2枠・4枠・5枠 | |
脚質 | 差し・追込 | |
騎手 | 3割超 | 武豊騎手 |
人気 | 武豊騎手 | |
人気薄 | 池添騎手 |
予想優先順位 | ||||
1位 戦績 | 2位 展開 | 3位 騎手 | 4位 タイム | 5位 コース特性 |
阪神芝2200mは、かなり時計が速くなる。しかし、上りが34秒台を切ることはまずないタフなコース。スピードもスタミナも要求される。
差し馬と追い込み馬が強いコース。とはいえ、逃げ・先行馬がことさらダメというわけではない。
有利枠は3枠、6枠、7枠、8枠で、不利枠は2枠、4枠、5枠
連対率3割を超える騎手は武豊騎手(デゼル騎乗予定)。
人気で安定しているのは、武豊騎手(デゼル騎乗予定)。
人気薄なら、池添騎手(ロザムール騎乗予定)。
エリザベス女王杯で人気、話題になりそうな馬
アカイトリノムスメ 評価:C
戦績ランク10位 スピードランク8位
相性の良いコースで走ったのは、前走の秋華賞だけ。その秋華賞を勝っており、実績面では申し分ない。ただ、相性の悪いコースで行われたオークスで2着しており、戦績項目は可もなく不可もなし。
秋華賞はレースタイム差+1.5と時計がかかったもので、レースタイム差-3.1の高速決着だった桜花賞で4着と一歩足りなかったように、現時点では時計がかかった方が良い。時計が速くなる阪神芝2200mには向いていないが、持久力に優れたタイプで上りがかかるコースは合っている。
ウインキートス 評価:B
戦績ランク2位 スピードランク10位
相性の良いコースで【1 5 0 1】の安定感。勝ち味に遅い面はあるが、相性の良いオールカマー2着からの臨戦過程は好材料。相性の悪いコースだった札幌記念で9着に負けているのも好感が持てる。
オールカマーがレースタイム差-1.2と時計勝負になっても対応できるスピードはあるが、目黒記念勝ちがレースタイム差+1.6だったように、本質的には時計がかかった方が良いタイプ。このメンバーに入るとスピードランク10位なので、やはり時計はかかってほしい。
ウインマリリン 評価:B
戦績ランク14位 スピードランク3位
相性の良いコースで【4 0 0 3】と、勝つか負けるかの両極端。とはいえ、オールカマー勝ちと日経賞勝ちがあり、実績面では申し分ない。しかし、相性の悪いコースで【1 1 0 0】と好走続きなのは弱材料。
オールカマーがレースタイム差-1.2、日経賞がレースタイム差-0.2で、6着に負けたAJCCがレースタイム差+4.8だから、時計が速い方が良いタイプ。時計が速くなる阪神芝2200mは合っている。また、前走のオールカマーを上り35.1秒で粘り切ったように、上りがかかる点でも向いている。
クラヴェル 評価:B
戦績ランク14位 スピードランク3位
相性の良いコースで【0 1 1 2】と勝鞍がない。掲示板を外したことが一度もないとはいえ、さすがにこのメンバーに入ると戦績面では厳しい。
準オープンを勝ち切れないまま格上挑戦したマーメイドSで2着に好走。その後も、中京記念、新潟記念と、牡馬に混じっても連続3着と安定している。ただ、その3戦ともハンデ戦で、51キロ、52キロ、52キロの軽量だった。今回は56キロを背負うことになり、ここが試金石となりそう。ただ、スピードランク3位と、時計は十分に通用する。
ステラリア 評価:C
戦績ランク8位 スピードランク7位
相性の良いコースで【2 0 0 1】と悪くはないが、G1メンバーに入ると、あとひと押しほしいところ。その中身も、忘れな草賞勝ちと、秋華賞6着だから、実績面でも一歩足りない感じ。
忘れな草賞勝ちがレースタイム差-3.1の高速決着で、6着に負けた秋華賞がレースタイム差+1.5だから、明らかに時計が速くなって良いスピードタイプ。今回のメンバーに入るとスピードランク7位と、またまた一息足りないが、有利枠を引ければ相殺できるポジションにはいる。
デゼル 評価:A
戦績ランク4位 スピードランク12位
相性の良いコースのトータル成績が【2 0 1 1】の安定感で、掲示板を外したのは前走の府中牝馬S16着だけ。相性の悪いコースで11着に大敗しているのも好材料。
前走の府中牝馬Sは、いつもと勝手が違う先行策で惨敗を喫したが、休み明けは走らないタイプでもあり、前走の敗走は酌量の余地がある。スピードランク12位と時計が足りないが、レースタイム差-1.9の高速決着だった阪神牝馬Sを勝っているように、時計勝負に対応できるスピードは持ち合わせている。
テルツェット 評価:C
戦績ランク10位 スピードランク18位
相性の良いコースで走ったのは、3歳時のミモザ賞3着だけ。その後は一貫して1600m~1800mのレースばかりを選んで出走しており、今回の2200mにエントリーしたのは、おそらく牝馬戦というだけの理由ではないか。相性の悪いクイーンS1着からの臨戦過程も弱材料。
ダービー卿CT勝ちがレースタイム差-0.9で、クイーンS勝ちがレースタイム差-0.9だから、時計勝負になっても十分に対応できる。ただ、レースタイム差-1.9だったヴィクトリアマイルで14着に大敗しており、時計には限界がありそう。
レイパパレ 評価:S
戦績ランク4位 スピードランク1位
相性の良いコースのトータル成績が【3 0 1 1】で、掲示板を外したことは一度もない。唯一の馬券圏外が、前走のオールカマー4着。そのオールカマーが相性の良いコースだが、大阪杯勝ちに宝塚記念3着は、今回のメンバーでは頭ひとつ抜けている。
去年のチャレンジC勝ちがレースタイム差+0.3、大阪杯勝ちがレースタイム差+2.0とどちらも時計がかかっているが、今回のメンバーではスピードランクは堂々の1位である。1F長いのは明らかだが、それでも他馬に比べて優位は揺るがない。
エリザベス女王杯の注目馬はランブリングアレー
今回、戦績項目とタイム項目の両方でプラスを計上した馬は、レイパパレとランブリングアレーの2頭。
ここでは、より人気のないランブリングアレーを取り上げる。
相性の良いコースのトータル成績が【3 2 0 2】で、掲示板を外したのは前走のオールカマー7着だけ。
そのオールカマーは、中団7番手から流れ込んだだけ。個人的には、鞍上の戸崎騎手とまったく手が合っていない。今回は吉田隼騎手へ乗り替わるので、その点はアドバンテージになりそう。
レースタイム差+7.3と時計がかかった中山牝馬Sを勝っているが、レースタイム差-1.9の愛知杯と、レースタイム差-1.9のヴィクトリアマイルで2着に来ているように、時計勝負になっても対応できるスピードはある。