こんばんわ、ウキョーです。
ヴィクトリアマイルは、ソダシ鞍上のレーン騎手の過怠金で後味が悪くなったとの声が多いようですが、個人的にはそこまで酷い斜行とは思いませんでした。詳しくは後述します。
各開催場の馬場差
東京 芝 | -1.7 |
東京ダート | -1.6 |
京都 芝 | -1.8 |
京都ダート | +0.6 |
新潟 芝 | -0.5 |
新潟ダート | -0.2 |
東京 芝 | -0.6 |
東京ダート | -1.3 |
京都 芝 | -0.4 |
京都ダート | +0.5 |
新潟 芝 | -1.2 |
新潟ダート | +0.4 |
※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。
先週の東京は、土日ともに芝もダートも時計が速かった。
京都は、土日ともに芝の時計は速く、ダートは時計がかかっていた。
新潟は、芝の時計が速く、ダートの時計はかかっていた。
経験を糧にソングラインが復活V/ヴィクトリアマイル2023回顧
馬場差-0.6、レースタイム差-0.7
日曜の東京芝は時計が速く、ヴィクトリアマイルもレースタイム差-0.7の高速決着。
ロータスランドが逃げて、前半800m46.2秒-後半800m46.0秒の平均ペース。
勝ったソングラインは、五分のスタートから中団8番手追走。道中は外で発生した混乱をよそに、かなりスムーズな競馬ができていた。直線も、空いた内を突いて上り33.2秒の豪脚で、先に抜け出していた×ソダシを差し切って、マイル女王の座についた。
ソングラインを軽視した理由は、1200m、1350mと距離を縮めて走っていたことで、折り合いに不安があったから。ところが蓋を開けてみれば、そのスプリント戦線の経験が、最後の切れ味に転化されていたからビックリした。経験をしっかり糧にできる成長力に脱帽。すばらしい走りを見せてくれました。
さて、レーン騎手の斜行について。
パトロールを見る限り、大外の先行馬であれば、あれくらいの斜行は許容範囲だと思った。ただ、×ソダシが内に進路を取ったところで、隣の△ルージュスティリアが過剰に反応して内にヨレてしまった。
そのため、ポジションを取りに行っていたクリノプレミアムとナムラクレアの間が窮屈になってしまい、その直後にいた×ナミュールがバランスを崩す致命的な不利を被ることになった。結果、この起因となったレーン騎手に過怠金が課されたのだろう。
たしかに×ナミュール陣営や、×ナミュールの馬券を買っていたファンにとっては納得いかないかもしれない。しかし、△ルージュスティリアがあそこまで驚いてしまうなんてことは、誰も予想できなかったと思う。
これをもって、レーン騎手に過怠金5万円以上の裁定を下してしまうと、先行馬は外枠に入った時点で競馬に参加できないことになってしまう。もちろん、どの馬にも不利がないような競馬が理想ではあるが、こればっかりは仕方ないと思う。
重賞初勝利のレッドモンレーヴはGI戦線で台風の目になれるか/京王杯SC 2023回顧
馬場差-1.7で、レースタイム差-0.5。
土曜の東京芝はかなりの高速決着で、京王杯SCのレースタイム差-0.5は重賞としては物足りない時計となった。
ベレヌスの逃げは、前半600m34.9秒-後半600m33.7秒のスローペース。しかし、最初の1F以外は11.7秒のハイラップで、スローペースだったが馬群は割と縦長になった。
勝った×レッドモンレーヴは、若干出負けして後方12番手からの競馬。リカバリーしようとするも、ハイラップでなかなか上手くいかなかった。そのまま直線に向いてギアを上げると、上り32.6秒という豪脚を発揮。前のウインマーベル、◎ダディーズビビッドをあっさりかわして重賞初制覇を成し遂げた。
すばらしい決め脚と、トップスピードは秀逸だが、これで2戦続けてスタートが悪い。ゲートが安定してくれば、一線級を相手にしても五分に戦えそうだ。
◎ダディーズビビッドは、好スタートから先行3番手追走。直線は、前にいたラウダシオンをかわし、それから差してきた×ゾンニッヒを競り落としたものの、ここで力尽きた。ウインマーベルと×レッドモンレーヴに抵抗する力は残っていなかった。しかし、先行馬の中では最も強い競馬をしており、短距離戦線なら重賞でも十分やっていける。
1番人気△ダノンスコーピオンは、好スタートを切るも積極的にポジションを取りにはいかず、中団7番手から。そのまま枠なりに内から競馬を進めることになったが、結果的にこれが致命傷となった。前にいたラウダシオンと◎ダディーズビビッドがなかなかバテず前が空かない。さらに、外にも出せないまま脚を余して11着に敗退。
とはいえコンマ5秒差だから、休み明けのここを叩いて次走の巻き返しに期待したい。