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メンバーが揃ったわりに対した記録はでなかった【天皇賞(秋)のタイム分析】

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こんばんわ、ウキョーです。
天皇賞(秋)は、フルゲート割れでもメンバーが揃っていたので、かなりの好レースを期待したのですが、タイム面では大した記録は出ませんでした。

各開催場の馬場差

10月29日(土)
東京 芝 +0.9 
東京ダート+0.2 
京都 芝 -0.3 
京都ダート-0.6 
新潟 芝 +1.1 
新潟ダート+1.4 

各開催場の馬場差

10月30日(日)
東京 芝 +0.8 
東京ダート-0.3 
京都 芝 -0.3 
京都ダート-0.2 
新潟 芝 +0.5 
新潟ダート+0.1 

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

 
東京の芝がかなり時計がかかっており、最後まで馬場は回復しなかった。
また、新潟もずっと時計がかかったままで、いつもの高速馬場は影を潜めていた。
京都は例年通りの時計で、最終週らしく芝もダートもやや時計がかかっていた。

メンバーが揃ったわりに対した記録はでなかった/天皇賞(秋)

◎モーリスが、G1レース5勝目を飾った天皇賞(秋)を振り返る。

馬場差+0.8で、レースタイム差+0.4。

日曜の東京芝はかなり時計がかかっており、天皇賞(秋)もレースタイム差はプラスで、タイム面で評価はしづらい。
また、メンバーが揃ったと言われていたが、レース自体もスローの瞬発力勝負となり、面白みのないレースとなってしまった。
勝った◎モーリス陣営が「ベストパフォーマンスになったかもしれない」と言っていたが、リップサービスだと信じたい。

逃げたエイシンヒカリは、1000mm通過60.8秒の超スローペース。もう少し飛ばして行くのかと思っていたが、どうやら馬に行く気がなかったようだ。序盤から鞍上の武豊騎手が押しても押しても動いていけなかった。
ここまで遅くなると、距離適性や枠順は関係なく、瞬発力に優る馬の戦いとなる。
つまり、◎モーリスにとってはこの上ない展開となってくれた。

このペースでも折り合いを欠くことがなかったのは成長の証だが、今回の結果で2000mを克服したとは言えない。
次走に香港C(沙田芝2000m)も選択肢に入っているというが、素直に香港マイル(沙田芝1600m)に向かった方がいいだろう。
しかし、このペースのG1で、2着に1馬身半差は圧勝と言っていい。さすがの力量といったところ。

それは、2着×リアルスティールも同じ。
菊花賞(京都芝3000m)で2着、ドバイターフ(メイダン芝1800m)を勝っているが、本質的にはマイル以下に向いている。
ただ、◎モーリスと同じく、このペースでも折り合えたのは今後への糧となる。

2番人気で12着に敗れたエイシンヒカリは、前述したとおりペースが遅すぎる。
このペースでは、エイシンヒカリの苦手な瞬発力勝負となってしまうのは明らか。鞍上の武豊騎手もそれは承知していたはずで、それにしても乗り難しい馬である。

3番人気▲ルージュバックは、4角10番手から脚を伸ばすも、コンマ6秒差の7着。
得意の瞬発力勝負でこの結果だから、牡馬混合の2000m戦ではここが限界なのかもしれない。前走からの1F延長は、思いのほか堪えたようだ。

注目していた○ラブリーデイは、大外から序盤に脚を使ってしまったのが、最後まで響いてしまった。1秒差の9着と、予想外の大敗を喫してしまったが、前走の京都大賞典(京都芝2400m)に続いての積極策は、昨年の消極的なレースを払拭するものだった。
ただ、2000mまでが適距離の馬なので、ジャパンC→有馬記念のローテーションだと、今年の復活は厳しそうだ。


サトノアラジンはマイルCSへ向けて視界良好/スワンS

土曜の京都で行われたスワンSを振り返る。

馬場差-0.3で、レースタイム差+0.1。

最終週で時計がかかり出しており、スワンSのレースタイム差は+0.1と、G2のわりには時計が遅い。
京都芝1400mは、元々それほど時計が速くならないコースなので、重賞でレースタイム差+0.1だと、時計勝負に強いタイプには厳しい戦いとなった。

しかし、勝ったサトノアラジンだけは違った。
サトノアラジンは時計が速い馬場に向くタイプで、本来ならこの時計だと惨敗も覚悟しなければならない。
それを、4角13番手からラスト33.6秒で差し切り、×サトノルパン以下に1+1/4馬身差だから、かなり強い競馬をしている。
しかも、休み明けで仕上がりひと息だったというのだから恐れ入る。
次走はマイルCS(京都芝1600m)になるだろうが、そこでも好勝負できる。

2着×サトノルパンは、時計がかかったことが好走の要因だが、1200mが適距離なだけに、この距離で結果を出せたことは次走につながるはず。

1番人気フィエロは、サトノアラジンと同じような位置から伸びを欠き、コンマ6秒差9着敗退。
この馬は時計勝負でこそのタイプなので、この遅いタイムでは仕方ない。
それでもコンマ6秒差なら、休み明け初戦としてはまずまずの結果だろう。年齢的な衰えを危惧する向きもあるが、今回の敗戦はノーカウントでいいと思う。

 

2歳戦の注目馬はエテレインミノル/未勝利(新潟芝1800m)

先週の2歳戦で、もっとも時計が速かったのは、日曜の新潟第2Rに行われた未勝利(芝1800m)である。

土曜も含めて先週の新潟芝レースで、レースタイム差がマイナスになったのはこのレースだけ。
勝ったエテレインミノルは、800m通過48.0秒-1000m通過60.8秒のスローペースを、4角13番手から33.5秒の豪脚で突き抜けた。

同距離で行われた最終の松浜特別(新潟芝1800m)のレースタイム差が+1.3だから、エテレインミノルの時計は相当に速い。
前走の未勝利戦(新潟芝2000m)のレースタイム差は+-0で2着だったので、時計は速くなればなるほど良いタイプ。
昇級しても、時計が速い馬場なら注目していきたい。

クビ差2着のリネンロマン、そこからクビ差3着のスマートシグルズの2頭は、次走確勝級。
 
 

次走の注目馬・フェイマスエンド

日曜 京都第11R カシオペアS・芝1800m 4着フェイマスエンド

日曜の京都芝の馬場差は-0.3で、カシオペアSのレースタイム差が-0.1。
京都芝1800mはそもそも時計が速いコースで、レースタイム差-0.1でも速い決着といえる。勝った△ヒルノマテーラがスピードランク2位で、2着の×っクラリティシチーがスピードランク4位だった。

この高速決着に向かない馬たちの中で、もっとも頑張っていたのが4着のフェイマスエンドである。

フェイマスエンドは、逃げ馬苦戦の京都芝1800mで、1000m通過59.7秒の平均ペースでコンマ3秒差の4着。
2番手追走のウインリバティが7着、3番手追走の×ダンツプリウスが6着と、着順はそれほど変わらないが、この2頭は時計が速くなっても対応御できるはずのタイプなので、フェイマスエンドの4着は好評価できる。

時計勝負になると厳しいが、時計がかかるコースに替われば上位争いも可能。
 

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