こんばんわ、ウキョーです。
今週はマイルCSです。登録馬16頭のすべてが重賞勝ち馬という大混戦の様相を呈しています。京都競馬場の天気も不安定なようで、混戦に拍車をかけそうです。
京都芝1600mの傾向
有利枠 | 5枠・6枠・7枠・8枠 | |
不利枠 | 1枠・3枠・4枠 | |
脚質 | 差し・追込 | |
騎手 | 3割超 | M・デムーロ騎手・ルメール騎手・川田騎手 |
人気 | 池添騎手・松山騎手 | |
人気薄 | 岩田望騎手 |
予想優先順位 | ||||
1位 展開 | 2位 戦績 | 3位 タイム | 4位 騎手 | 5位 コース特性 |
京都芝1600mは、時計が速い京都競馬場の中ではわりと時計がかかるコース。当日の馬場コンディション次第ではあるが、本質的に時計勝負への対応力はそれほど問われない。
差し馬と追込馬が強いコース。逃げ切りはかなり難しく、古馬オープンで逃げ切ったのは、2016年マイルCSを勝ったミッキーアイルまで遡る。
有利枠は5枠、6枠、7枠、8枠で、不利枠は1枠、3枠、4枠
連対率3割を超える騎手はM・デムーロ騎手(エエヤン騎乗予定)、ルメール騎手(シュネルマイスター騎乗予定)、川田騎手(セリフォス騎乗予定)。
人気で安定しているのは、池添騎手(ソーヴァリアント騎乗予定)と松山騎手(セルバーグ騎乗予定)。
人気薄なら、岩田望騎手(イルーシヴパンサー騎乗予定)。
マイルCS 2023で人気、話題になりそうな馬
エルトンバローズ 評価:S
戦績ランク2位 スピードランク3位
近4走すべてが相性の良いコースで、重賞2勝を含む4連勝だから、戦績面では文句のつけようがない。臨戦過程も理想的で、狙いすましての参戦といって差し支えないだろう。
前走の毎日王冠は、レースタイム差-0.8と速い決着を制しており、初GIでもスピードは通用する。ソングラインとシュネルマイスターを抑えての勝利は、実績面のアドバンテージにもなる。
シュネルマイスター 評価:A
戦績ランク2位 スピードランク1位
相性の良いコースで【3 1 1 2】の安定感。掲示板を外したのは去年のスプリンターズS9着だけで、1200mは若干短ったことを考慮すれば酌量の余地はある。相性の良いコースでは重賞2勝、GI2着1回と胸を張れる。
今春のマイラーズCでは、レースタイム差-2.0の超高速決着を制しており、時計が速くなればなるほどアドバンテージになる。ただ、今週の京都芝の馬場コンディションが微妙なところで、当日の時計に注意したい。
ジャスティンカフェ 評価:A
戦績ランク11位 スピードランク7位
相性の良いコースではエプソムC勝ちがあるものの、【2 1 0 4】と着外が多いのは気になる。相性の良い毎日王冠で掲示板を外しての臨戦過程も弱材料といわざるを得ない。
レースタイム差-0.3のダービー卿CTで2着、同-0.5のエプソムC勝ちと、GIに入ると、若干時計がかかった方が良い。そのため、天気が崩れそうな今週の京都芝は合っている。
セリフォス 評価:S
戦績ランク4位 スピードランク4位
相性の良いコースで【2 1 0 0】のパーフェクト戦績。昨年のマイルCS勝ちに、唯一の2着が朝日杯FSだから、実績面では抜けている。
そのマイルCSがレースタイム差-1.4で、今年2着だった安田記念がレースタイム差-1.5だから、高速決着にも対応できる。それでも今回のメンバーならスピードランクは4位なので、ある程度時計がかかっても問題なさそうだ。
ソーヴァリアント 評価:C
戦績ランク6位 スピードランク9位
これまで相性の良いコースで走ったことが一度もなく、とてもじゃないが、ここを狙っていい臨戦過程とはいえない。相性の悪い中山記念で9着に敗れているのはいいが、戦績面では見劣る。
直近の勝利は昨年のチャレンジCで、レースタイム差-2.1の高速決着。時計勝負になっても対応できるスピードはある。初マイル戦となった前走の富士Sは、レースタイム差-1.5だった。ただ、スピードランク9位なので、なるべく時計がかかってほしい。
ソウルラッシュ 評価:A
戦績ランク6位 スピードランク5位
相性の良いコースのトータル成績が【1 0 1 1】とそれほど強調できないが、掲示板を外したことは一度もない。唯一の馬券圏外は、昨年のマイルCS4着。戦績面では可もなし不可もなしといったところ。
前走の京成杯AHでは、ハンデ59キロを背負っての勝利で価値がある。また、積極的に出して行ってもかからなくなった点は成長の証ともいえる。レースタイム差-1.9で勝ち切れたのも、時計勝負への対応力という点でアドバンテージ。
ダノンザキッド 評価:A
戦績ランク1位 スピードランク12位
相性の良いコースで【1 1 2 0】と馬券圏外になったことがない安定感は評価できる。また、相性の悪いコースで2連敗しているのもアドバンテージで、ここ狙いのローテーションになっている。
2歳時のホープフルSから勝ち星がなく、スピードランクは伸びない。今回も12位どまりとなっており、明らかに時計が足りない。また、右手前で走る癖があり、右回りは弱材料となる。
ナミュール 評価:C
戦績ランク11位 スピードランク2位
相性の良いコースで【1 0 0 2】と強調できない。桜花賞では10着に敗れており、実績面からも推せない。桜花賞以降は相性の良いコースで走ったことがなく、ローテーションには疑問符がつく。
前走の富士Sが久々の勝利となったが、そのレースタイム差は-1.5の高速決着で、時計は速ければ速いほどいい。それだけに、週末の天気がどこまで崩れるかで評価は変わってきそうだ。
レッドモンレーヴ 評価:D
戦績ランク14位 スピードランク11位
相性の良いコースで走ったのが3歳時の共同通信杯だけで、そこで6着敗退では戦績ランクは上がらない。相性の悪いコースで1勝をあげているのも弱材料で、戦績面からは買えない。
京王杯SC勝ちはレースタイム差-0.5と、評価できるほどの時計ではなく、スピードランクも11位と伸びあぐねる結果に。ただ、前走の富士Sではレースタイム差-1.5の高速決着を2着まで差し込んでおり、有利枠さえ引ければチャンスは出てきそう。
マイルCS 2023の注目馬はイルーシヴパンサー
今回、戦績項目とタイム項目の両方でプラスを計上した馬は、エルトンバローズとセリフォス、そしてイルーシヴパンサーの3頭。
この中で最も人気がなさそうなイルーシヴパンサーを注目馬にあげておく。
戦績ランク4位 スピードランク6位
イルーシヴパンサーは、相性の良いコースで走ったのが1回だけ。それが、3歳時のノベンバーS1着。その後、相性の悪いコースで2敗しており、戦績面からは意外と強材料。
今年の京都金杯勝ちがレースタイム差-2.0の高速決着で、このメンバーに入ってもスピードは足りる。しかも、今回はスピードランク6位と、時計がかかりそうな今週の京都芝ならチャンスはある。
騎乗予定の岩田望騎手がコースを得意にしているのも心強い。ただ、重馬場は不得手なので、時計かかるならいいが、下が緩くなると評価は一枚下げたい。