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【ダービー2023の回顧】テン乗りのジンクスを破ってタスティエーラが世代頂点に君臨

日本ダービーの回顧
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こんばんわ、ウキョーです。

スキルヴィングがこの世を去りました。最後まで頑張って走って、よくゴールまで辿り着いたなと、本当に凄い馬です。ご冥福をお祈りいたします。

各開催場の馬場差

5月27日(土)
   東京 芝-2.7
 東京ダート-0.3
   京都 芝-2.2
   京都ダート-0.7
5月28日(日)
   東京 芝-1.9
 東京ダート-0.8
   京都 芝-1.3
   京都ダート+0.1

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

先週の東京は、芝はかなりの高速馬場。ダートは土曜は標準だったが、日曜になって速くなった。

京都は、芝は土日ともに高速馬場。ダートは土曜は速かったが、日曜になって時計がかかり出した。

テン乗りのジンクスを破ってタスティエーラが世代頂点に君臨/ダービー2023回顧

馬場差-1.9、レースタイム差-1.1

日曜の東京はかなり時計が速く、ダービーもレースタイム差-1.1と速かった。とはいえ、この日の芝レースで最もレースタイム差が小さく、GIとしてはいかにも物足りない。

逃げたのはパクスオトマニカで、前半1000m60.4秒-後半1000m59.6秒の平均ペース。ただ、離して逃げたパクスオトマニカでこのペースだから、2番手以降はスローペースと考えていいだろう。

勝ったタスティエーラは、それほどスタートは良くなかったが、鞍上のレーン騎手がしっかり促して好位4番手追走。隣の×ハーツコンチェルトが出遅れたおかげもあって、楽にポジションを取ることができた。

4コーナーをやや外目に回し、早めの仕掛けで押し切った。ラスト4Fが11.9秒-11.6秒-11.9秒-11.8秒だから、反応の速さと持続力を見せつけた勝利となった。時計面、ラップ面ともにインパクトはないが、総合力で他馬を上回っていた。

何より「テン乗りはダービーで勝てない」というジンクスを69年ぶりに覆しての勝利は、賞賛に値する。

1番人気ソールオリエンスは、クビ差2着に惜敗。五分のスタートから、好位の後6番手追走と、ダービーポジションは取れていた。ただ、圧倒的1番人気ということもあって、他馬からのマークが厳しかった。終始ロスなく内を回ってきたが、直線では×ハーツコンチェルトにブロックされ、ゴール前ではタスティエーラに進路を塞がれてしまった。

皐月賞で見せた爆発力は見せられなかった。スローの瞬発力勝負では分が悪いのかもしれないが、それでも2着を確保しているのだから、世代トップクラスの実力は証明できた。

ロケットスタートから鮮やかに逃げ切ったモズメイメイ/葵S 2023回顧

馬場差-2.2で、レースタイム差-1.6。

土曜の京都芝は超高速馬場で、葵Sもレースタイム差-1.6の高速決着となった。

ロケットスタートを決めたモズメイメイが、前半600m33.9秒-後半600m33.2秒の平均ペース。しかしラップ推移を見ると、2F目から10.8秒-10.7秒-10.8秒-10.9秒という驚愕のハイラップ。とてつもないスピードを見せつけた。

勝ったモズメイメイは、とにかく抜群のスタートがすべて。スタート直後に1馬身以上のアドバンテージである。ここまでのロケットスタートは久しぶりだ。中山記念のローエングリンも凄かったが、あれを超えてきた。

そして上記のハイラップを刻みながら、33.2秒で上がられたら後続はなす術がない。スプリント戦線に新風を巻き起こす勝利と言えよう。

◎ビッグアーサーは、好発から好位4番手追走。直線でモズメイメイを捕まえに行ったが差は詰まらず、最終的にはルガルにも差されてしまった。個人的にはかなりガッカリの結果だったが、敗因として考えられるのは思った以上に叩き良化型なのかな、ということくらい。

とはいえ、世代屈指のスプリンターであるという見解は変わらない。次走以降の巻き返しに期待したい。

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