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【日経新春杯2024の回顧】役者が揃う5歳世代のブローザホーンが重賞初制覇

AJCC、東海Sの回顧
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こんばんわ、ウキョーです。

京都は、日曜になって芝の時計が突然速くなっており、なんとも馬場読みが難しい。それにしても、なんで時計が速くなったのか説明がつきません。1レースだけ突出していたわけではないので、来週の馬場読みもまた苦戦しそうです。

各開催場の馬場差

1月13日(土)
   中山 芝-1.1
 中山ダート+0.1
   京都 芝+0.4
 京都ダート+1.0
   小倉 芝-1.4
 小倉ダート+1.2
1月14日(日)
   中山 芝-0.5
 中山ダート+0.6
   京都 芝-0.6
 京都ダート+0.2
   小倉 芝-1.3
 小倉ダート+0.9

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

先週の中山は、芝の時計は速く、ダートは時計がかかっていた。

京都は、土曜が芝もダートも時計がかかっていたが、日曜になって芝が高速馬場に激変した。

小倉は開幕週らしく、土日ともに芝が超高速で、ダートは時計がかかっていた。

役者が揃う5歳世代のブローザホーンが重賞初制覇/日経新春杯2024回顧

馬場差-0.6、レースタイム差-1.0

日曜の京都芝は、これまでとは一転して時計が速い馬場になっており、日経新春杯もレースタイム差-1.0の高速決着となった。

逃げたのは×ディアスティマ。前半1000m58.3秒-後半1000m60.9秒のハイペース。中盤で若干緩んだものの、残り800m付近で〇ハーツコンチェルトが動いたところで、蓋をされることを嫌ったサトノグランツも踏み始めたことで、11.9秒と一気にペースが上り、タフな消耗戦となった。

勝った×ブローザホーンは、互角のスタートから中団8番手追走。ペースが上がる中でも、スムーズな立ち回りができており、序盤から競争中止明けを感じさせない走り。〇ハーツコンチェルトサトノグランツの動きにも惑わされず、直線で外に持ち出すと上り最速35.8秒で前を行く4歳勢を撫で斬り。重賞初制覇を成し遂げた。

スピードランク11位であり、この時計で勝ち切ったのは勝利以上に評価できる。また、ここまでのハイペースも初めてのことだったにも関わらず、まったく動じない精神的な成長も感じることができた。今後の活躍が期待できる。

◎サヴォーナは、好スタートからポジションを取りに行って、4番手のインを追走。ロスのない競馬で直線を向いて一旦先頭に立つも、最後は×ブローザホーンに差されてしまった。とはいえ2着は確保できており、始動戦としては及第点は与えられる。2着が多く、勝ち味に遅い部分はあるが、重賞戦線を賑わせるだけの力は見せてくれた。

さて、日経新春杯の結果を受けて、やっぱり4歳世代のレベルは高くないのでは、という疑問が各方面から聞こえてくるが、個人的にはそうは思わない。早めに動いた〇ハーツコンチェルトと、被されるのを嫌ってやはり早めに動かざるを得なかったサトノグランツは、最後に脚を失くしたものの5着、4着に踏みとどまっている。◎サヴォーナも2着を確保しており、巷で言われるほどレベルが低いとは思っていない。

ダノンデサイルが勝ってクラシック戦線へ踊り出す/京成杯2024回顧

馬場差-0.5、レースタイム差-0.1

日曜の中山芝は、前日の雪と雨の影響で少し時計がかかり出していたが、それでも馬場差-0.5は保っていた。京成杯はレースタイム差-0.1と、重賞としては物足りない時計となった。

アスクナイスショーの逃げは、前半1000m60.7秒-後半1000m59.8秒の平均やや遅めのペース。中盤の緩みが大きく、レースレベルとしてはそれほど評価できない。

勝ったダノンデサイルは、好スタートから5番手追走。折り合いもバッチリで、余裕たっぷりの競馬ができていた。ところが、4角にさしかかったところで鞍上の横山典騎手が肩ムチを入れたところ、外に大きく膨れてしまった。横山典騎手も手綱を引っ張って減速しており、致命的な不利に思えたが、そこから上り34.1秒で突き抜けるのだから恐れ入った。

レースレベルこそ高くはなかったが、ダノンデサイルの勝ちっぷりは見事。クラシック戦線へ向けて大きな1勝となったのは間違いなく、次走も大いに注目したい。

◎レイデラルースは、スタートは決めたものの周りのスピードについて行けず後方12番手まで下げる形になってしまった。切れ味で勝負するタイプではないだけに、これでは同馬の強みは出せない。戦前に陣営が口にしていた「乗りづらい馬なのでテン乗りはどうか」という心配が的中してしまった。

主戦の北村宏騎手に戻すにせよ、石橋脩騎手が継続騎乗するにせよ、次走が試金石になる。

1番人気ジュンゴールドは、いいところなく12着に大敗。スピードランク4位で、たしかに想定以上に時計がかかったことが敗因のひとつだろうが、スピードランク1位のダノンデサイルが勝っているのだから、言い訳にはならない。紫菊賞の勝ちっぷりから力負けとは思いたくないが、ちょっと評価を改めないといけないのかもしれない。

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