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【根岸S 2024の回顧】4連勝で重賞初制覇のエンペラーワケアがGI戦線へ躍り出る

根岸Sの回顧
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こんばんわ、ウキョーです。

先週は、東の根岸Sと西のシルクロードSを杉山厩舎が制覇しました。ジャスティンパレス、エルトンバローズとは違ったカテゴリーでGIを狙えそうな2頭が出現し、まさに盤石の態勢となりました。

各開催場の馬場差

1月27日(土)
   東京 芝-1.1
 東京ダート+1.3
   京都 芝+0.4
 京都ダート+0.3
   小倉 芝-0.1
 小倉ダート-0.4
1月28日(日)
   東京 芝-1.1
 東京ダート+1.4
   京都 芝-0.5
 京都ダート+0.3
   小倉 芝+0.5
 小倉ダート+0.9

※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。

先週の東京は開幕週らしく、土日ともに芝の時計が速く、ダートは時計がかかっていた。

京都は、土曜の芝は時計がかかっていたが、日曜になって若干回復した。ダートはどちらも時計がかかっていた。

小倉は、土曜は芝がほぼ標準で、ダートは若干時計が速かった。日曜になって、芝もダートも時計がかかり出した。

4連勝で重賞初制覇のエンペラーワケアがGI戦線へ躍り出る/根岸S 2024回顧

馬場差+1.4、レースタイム差+0.9

日曜の東京ダートは時計がかかっており、根岸Sもレースタイム差+0.9と時計がかかっていた。

×ヘリオスが出負けを巻返して逃げを打ち、前半600m35.8秒-後半600m35.8秒の平均ペース。ラップ自体はかなり遅く、未勝利・1勝クラスレベルのラップではあるが、それは馬場差+1.4と全体的に時計がかかるコンディションだったからであり、ラップだけを見て云々というのはナンセンス。

実際、これより遅いラップで勝った2022年霜月Sのドライスタウトは、その後の活躍はご存じの通りである。

勝った〇エンペラーワケアは、五分のスタートから好位5番手を追走。序盤からやや引っかかり気味で、道中は頭が高い。直線は外に出して上り次位の35.2秒の末脚で、後続に2馬身半差だから強かった。しかも、直線でも頭が高いままでこの完勝である。まともに走れるようになったら、どれだけ強くなるのか。

ただ、やはり課題は気性面にある。現段階では距離が延びて良いタイプではないので、フェブラリーSに出走してきても、取捨に困る。強さは本物なだけに、道中で我慢できるかどうかが好走の鍵となりそうだ。

◎サンライズフレイムは、珍しくスタートが良く、〇エンペラーワケアの後の6番手追走と絶好のポジション。しかし、〇エンペラーワケアが動いたときについて行けず、3馬身差の3着までとなった。スピードランク6位と時計がかかる馬場はちょうどよかったはずで、今回は力及ばずといったところだろう。

加速するまでに時間がかかるタイプなだけに、重賞となるとそのラグが致命傷になってしまう。ポジションを取るより、後方から徐々に進出してくる方が合っているのかもしれない。

完勝のルガルが群雄割拠の短距離戦線のスターダムにのし上がる/シルクロードS 2024回顧

馬場差-0.5、レースタイム差-0.4

日曜の京都芝は、やや時計が速い程度のコンディションで、シルクロードSもレースタイム差-0.4までと、重賞としては若干物足りない。

逃げたのは予想通りテイエムスパーダで、前半600m33.4秒-後半600m34.3秒の平均やや速めのペース。ラスト3Fは11.2秒-11.3秒-11.8秒と加速こそしていないが、ラップは落ちておらず、高い総合力が求められる結果となった。時計面での評価は難しいが、ラップ面では評価していい。

勝った×ルガルはスピードランク11位だったから、この時計で重賞を勝てたのは今後につながる。レース内容もほぼ完璧と言っていい。抜群のスタートから楽に2番手のポジションを取ると、直線も馬場状態の良い進路を選ぶ余裕があり、後続に3馬身差の圧勝。

抜けた主役のいない短距離戦線で、面白い存在になるだろう。ただ、GIクラスでやっていくには、もう少し時計を詰める必要がある。高速決着になったとき、同じような競馬ができるかというと難しい。とはいえ、まだ4歳馬。ここでスピードランク以上の結果を出せたのだから、さらなる成長は見込めるだろう。

◎エターナルタイムは、好位後ろの6番手追走。4コーナーも馬なりで回れており、このメンバーでも力差は感じさせなかった。直線もしぶとく伸びていたが、×ルガルには追いつけず、〇アグリにはかわされてしまった。

馬券を買っていた個人的には、もう一押しがほしかった。とはいえ、初めてのスプリント戦だったことを考えれば、十分な結果といえるだろう。次走以降も楽しみだ。

1番人気〇アグリは、中団9番手から溜める競馬。完全に差す競馬が板についてきた。スピードランク5位で、勝った×ルガルより高速決着にシフトした方が良いタイプだったことを思えば、この3馬身差も馬場が替われば逆転できる余地は十分だろう。

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