【天皇賞（秋）の展望】アーモンドアイの死角と狙いたい穴馬

こんばんわ、ウキョーです。
今週の天皇賞（秋）では、アーモンドアイが前人未到のG1レース8勝の偉業に挑みます。
さて、新記録達成となるか、それとも阻止する馬が現れるのか、いずれにせよ楽しみな一戦です。

東京芝2000mの傾向

東京芝2000mは、時計が速くなるコース。今週は雨の心配はなさそうだが、先週も東京芝は時計がかかっており、今週末も馬場コンディションには注意したい。

差し・追込馬に有利なコースで、逃げ切りは至難の業。展開項目の優先順位が高いので、展開予想は重視したい。

有利枠は1枠、5枠、7枠、8枠で、不利枠は2枠、4枠、6枠

連対率3割を超える騎手はルメール騎手（アーモンドアイ騎乗予定）と戸崎騎手（ダノンキングリー騎乗予定）、Mデムーロ騎手（ジナンボー騎乗予定）。
人気で安定しているのは、福永騎手（フィエールマン騎乗予定）と内田博騎手（ダイワキャグニー騎乗予定）。
人気薄なら武豊騎手（キセキ騎乗予定）。

天皇賞（秋）で人気、話題になりそうな馬

アーモンドアイ　　評価：Ｓ
戦績ランク１位　スピードランク１位
戦績のトータルは「＋６」で、出走登録馬中1位とダントツの戦績。
相性の良いコースのトータル成績が【5 1 1 0】の安定感で、中身もG1レース4勝と圧倒的。唯一の馬券圏外となった有馬記念は相性の良いコースではないので、ローテーションとしては文句なし。
昨年の天皇賞（秋）の走破タイムが1.56.2で、とにかく時計勝負に強いスピードタイプ。それだけに馬場の心配は残るが、今のところ雨予報はなく、馬場が回復すればアドバンテージになる。
死角となるなら、予想以上に時計がかかったときだろう。

ウインブライト　　評価：Ｄ
戦績ランク12位　スピードランク10位
戦績のトータルは「－7」で、出走登録馬中12位と登録馬中の最下位。
相性の良いコースで【1 0 0 6】と、勝ったのは3歳時のスプリングSだけ。2桁着順に沈んだレースは、すべて相性の良いコースで、天皇賞（秋）を勝てる戦績ではない。
スピードランクも10位止まりで、このメンバーに入るとスピード負けしてしまう。そのため、先週の馬場状態がどこまで維持できるかが、好走のカギとなりそう。また、休み明けで走れるタイプではないので、8か月の休養明けというのも懸念材料。

キセキ　　評価：Ｓ
戦績ランク２位　スピードランク５位
戦績のトータルは「＋4」で、出走登録馬中2位とかなりのアドバンテージ。
相性の良いコースのトータル成績が【1 2 2 1】で、掲示板を外したことは一度もない。唯一馬券圏外を外したのは、デビュー2戦目のセントポーリア賞（東京芝1800m）5着。
ここ2戦は、レースタイム差＋1.3の宝塚記念、同＋0.9の京都大賞典で連続2着と好走しているが、スピードランク5位で、本来は時計勝負になった方が良いタイプ。ただ、アーモンドアイなどより時計への融通はきく。
騎乗予定の武豊騎手がコースを得意にしているので、有利枠を引ければ打倒アーモンドアイの筆頭となりそう。

クロノジェネシス　　評価：Ｂ
戦績ランク４位　スピードランク３位
戦績のトータルは「＋2」で、出走登録馬中4位とかなりのアドバンテージ。
相性の良いコースで掲示板を外したことはなく、その戦績は【3 1 1 1】の好成績。馬券圏外を外したのは昨年のエリザベス女王杯5着だけ。そのエリザベス女王もそうだが、2着に敗れた大阪杯もスローの瞬発力勝負。ペースは流れてほしいところ。
前走の宝塚記念はレースタイム差＋0.9と時計がかかっており、秋華賞勝ちもレースタイム差＋0.5。それでもスピードランク3位となっており、時計は不問で、とにかくペース次第といった様相。
課題は、ワーストランク入りしている騎乗予定の北村友騎手。騎手項目の優先順位は高くないが、アーモンドアイ逆転のためには有利枠は欲しい。

スカーレットカラー　　評価：Ｃ
戦績ランク９位　スピードランク10位
戦績のトータルは「－2」で、出走登録馬中9位と戦績面ではイマイチ。
相性の良いコースでは【1 0 1 3】と勝ったのは去年の府中牝馬Sだけ。牝馬限定でしか結果を出せていないのは、このメンバーに入ると物足りないといえる。ちなみに、3着も牝馬限定戦のマーメイドSである。
レースタイム差－1.6の府中牝馬Sを勝っているが、同－2.3のヴィクトリアマイルで15着と大叩きしてしまったことで、スピードランクは10位となってしまった。できるだけ時計はかかってほしい。
騎乗予定の岩田康騎手がコースを得意にしているが、よほど時計がかからないと苦戦は必至だろう。

ダイワキャグニー　　評価：Ｂ
戦績ランク５位　スピードランク９位
戦績のトータルは「＋－0」で、出走登録馬中5位とまずまずの結果。
相性の良いコースで【8 1 1 10】と、着外が多い。しかし、8勝9連対は登録馬の中でも頭ひとつ抜けている。ここ2走で、相性の良いエプソムCを勝ち、毎日王冠でサリオスの2着と、6歳にして本格化の気配。
その毎日王冠はレースタイム差－0.6だったが、勝ったエプソムCが同＋1.6のため、スピードランクは9位まで。それでも、ある程度の時計勝負なら対応できることは示した。
騎乗予定の内田博騎手がコースを得意にしており、有利枠を引ければ好走の余地はある。

ダノンキングリー　　評価：Ｂ
戦績ランク３位　スピードランク８位
戦績のトータルは「＋3」で、出走登録馬中3位とかなりのアドバンテージ。
愛用の良いコースで【3 1 1 1】の好成績で、掲示板を外したのは前走の安田記念7着だけ。使い詰めるほどにぱどーマンスを落とすタイプで、その安田記念は休み明け3戦目。酌量の余地はある。とはいえ、現在、相性の良いコースで2連敗しており、G1メンバーにはいると気になる要素。
スピードランク8位と、どちらかというと時計がかかった方が良いタイプなので、本質的には東京芝2000mには向いていない。そのため、なるべく時計がかかってほしいところ。

ダノンプレミアム　　評価：Ｃ
戦績ランク９位　スピードランク２位
戦績のトータルは「－2」で、出走登録馬中9位とイマイチの結果。
相性の良いコースでは【1 1 0 3】で、勝ったのは2歳のサウジアラビアRCだけ。2桁着順の大敗となった安田記念が相性の良いコースなので、その点はかなりのマイナスポイントなる。
レースタイム差－3.3の高速決着となった昨年の天皇賞（秋）で2着に来ているように、時計勝負はお手の物。今回もできれば時計は速くなってほしい。ただ、騎乗予定の川田騎手がランク外なので、できれば有利枠は欲しい。

フィエールマン　　評価：Ｂ
戦績ランク８位　スピードランク４位
戦績のトータルは「－1」で、出走登録馬中8位とイマイチの結果。
相性の良いコースで走ったのはデビュー戦（東京芝1800m）1着だけで、天皇賞（秋）を狙うようなローテーションとは言えない。春秋連覇がかかっているが、過去に成し遂げたテイエムオペラオー、メイショウサムソン、キタサンブラックなどは、大阪杯やダービー、京都記念といった相性の良いコースでも好走実績があった。
スピードランクは4位で、時計は速くなった方が良い。騎乗予定の福永騎手がコースを得意にしているので、春秋連覇のカギは有利枠を引けるかどうかにかかっている。

秋華賞の注目馬はジナンボー

今回、戦績項目とタイム項目の両方でプラスを計上した馬はアーモンドアイとキセキ、クロノジェネシスの3頭。

3頭とも人気どころなので、最終週となって馬場コンディションがそれほど回復しなかった場合を想定し、ここではタイム項目が次点のジナンボーを取り上げる。

重賞未勝利で、実績面では二枚も三枚も劣るが、相性の良いコースで3勝5連対と戦績自体は遜色ない。
騎乗予定のM・デムーロ騎手はコースを得意にしており、これで有利枠でも引ければ、大物食いもありやもしれぬ。

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