こんばんわ、ウキョーです。
桜花賞は、終わってみれば阪神JFの1着、2着が入れ替わっただけで、7着だったスウィープフィートも4着に巻返しており、改めて阪神JFのレベルの高さが窺えました。
各開催場の馬場差
中山 芝 | +0.1 |
中山ダート | -0.3 |
阪神 芝 | -1.3 |
阪神ダート | -0.7 |
福島 芝 | -0.9 |
福島ダート | +0.7 |
中山 芝 | +1.1 |
中山ダート | -1.4 |
阪神 芝 | -1.8 |
阪神ダート | -0.2 |
福島 芝 | -1.1 |
福島ダート | +0.6 |
※馬場差:当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。
先週の中山は、芝の時計が遅く、ダートは時計が速かった。とくに日曜の芝はかなり時計がかかっており、時計勝負に強いスピードタイプには厳しいコンディションとなっていた。
阪神は、芝もダートも時計が速く、とくに日曜の芝は高速馬場となっていた。
福島は開幕週らしく、土日ともに芝の時計が速く、ダートは時計がかかっていた。
ステレンボッシュが前走の雪辱を晴らして桜戴冠/桜花賞2024回顧
馬場差-1.8、レースタイム差-2.0
日曜の阪神芝は時計が速く、桜花賞もレースタイム差-2.0の高速決着となった。
外からショウナンマヌエラがハナを主張し、前半800m46.3秒-後半800m45.9秒の平均ペース。とはいえ、レースタイム差が-2.0だったように、道中はすべて11.8秒以下のハイラップの地力勝負となった。
勝った△ステレンボッシュは、出負けで後方からのレースとなったが、鞍上のモレイラ騎手は慌てずにリカバリーし、徐々にポジションを上げる上手な競馬。4コーナーでは、前を行く×アスコリピチェーノの内に潜り込んで上り33.4秒で突き抜けた。
出負けても折り合いは抜群だし、4コーナーでも操縦性の高さを見せつける強い内容での勝利ではあったが、ここまで上手くいくこともそうそうないだろう。今回は△ステレンボッシュに軍配が上がったが、だからといって勝負付けが済んだとはいえない。それでも、その地力の高さは疑いようがなく、オークスでも堂々の主役を張れるだろう。
◎コラソンビートは、スタート直後にショウナンマヌエラにかわされたところでスイッチが入ってしまい、終始折り合いを欠く競馬となった。鞍上の横山武騎手が、後続の迷惑に気を遣えないほど手綱を引いてしまっており、これでは競馬にならない。案の定、直線では余力がなく、16着敗退となってしまった。あれなら行けば良かったと言う人もいるだろうが、それはあくまで結果論。たとえ行っても、あれだけ引っかかっていたら結果は同じだろう。これでオークスはかなり難しくなった。距離を短縮して見直したい。
1番人気×アスコリピチェーノは、序盤から外を意識した競馬。さらに4コーナーでは外に膨れそうになり、鞍上の北村宏騎手が態勢を立て直そうとしたところを、×ステレンボッシュに内を掬われてしまった。前走の阪神JFでは感じなかったが、馬群に包まれるのを嫌がっているように見えた。休み明けが要因だとしたら、ここを叩いてオークスでの逆転は視野に入った。
勝負根性見せたエコロブルームが重賞初制覇/ニュージーランドT2024回顧
馬場差+0.1、レースタイム差-0.5
土曜の中山芝はほぼ標準通りの時計で、ニュージーランドTはレースタイム差-0.5と若干時計は速かった。
逃げたのは△ユキノロイヤルで、前半800m47.3秒-後半800m47.1秒の平均ペース。最初の1Fで12.7秒を要しているが、残りのラップは馬場差を考えれば悪くない。
勝った×エコロブルームは、好スタートから好位4番手追走。直線では、△ユキノロイヤルとボンドガールの間を狙ったが果たせず、外に切り替えるロスがありながら、最後まで闘志を失わずに差し切った。すばらしい勝負根性を見せた内容で、今後につながる競馬ができたと思う。
◎スパークリシャールは、終始外を回る厳しい展開で、直線も大外を回して伸びあぐね、結果10着に敗退。道中は若干頭が高く、個人的には緩い馬場を気にしているように見えた。稍重だった前走が快勝だったので気にならなかったが、緩い馬場は苦手なのかもしれない。
1番人気ボンドガールは、序盤に頭を上げて鞍上の武豊騎手が手綱を引いてポジションを下げてしまった。道中はロスをリカバリーして好位まで位置を上げて行けたが、着差を考えるとここのロスが痛かった。それでも2着を確保しているように地力は上位。今後も重賞戦線で活躍が楽しみだ。